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交差する思い
悪いともだち
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「先輩、コイツ、大阪から転校してきたんです。
俺とすごく気が合ったっていうか、仲良くなったんで、ここに連れてきました。」
「そうか。
よろしくな、藤井。」
「はい。よろしくお願いします」
ユウはリーダー格の田坂に頭を下げた。
田坂らは、高一で、ユウと翔太の2個上である。
高校生にもなって、中二のガキとこうやって連む自体、コイツら大した事ないなあ…
ユウは、内心そう思ってバカにしたが、それを悟られないように、緊張してる感を全面に出した。
「これでそこら辺を流すから、翔太と藤井は、友森と猶原の後ろに乗せてもらえよ。」
田坂は後ろに停めている原付三台を指差して言った。
(原付か…)
ユウは古式ゆかしい田坂達のルーティンに少しウンザリしたが、拒否すると何を言われるかわからないので、素直に従い、猶原の後ろに乗せてもらった。
「すいません。
後ろに乗せていただきます」
ユウは、後ろに跨ると、猶原に向かって頭を下げた。
「座るとこ安定してへんし、しっかり俺の腹に手を回して掴まっとけよ。」
猶原にそう言われ、ユウは素直に両手を回して右手で左手首を掴んだ。
ユウは、ドキッとした。
男性の体に触れている事に…
自分は男子が好きである
女子には一切興味がない
それは、幼稚園の頃からずっと思っていた事だ。
だが、必死に押し隠し、中二まで来た。
ユウが女子になりたくて、男子が好きという事は、親も友達も誰も知らない。
ユウ自身が必死に隠し通してきたからだ。
その反動で不良になってしまったユウだったが、思春期に突入し、第二次性徴の影響が体に少なからず発現しだした頃から、焦りを感じ始めていた。
このまま、自分は男になるのか…
男として生きなければならないのか…
そんな焦りの中で、ユウは転校し、この学校で翔太に出会った。
気が合うのは、翔太の家庭環境に同情したからなのか?
錯覚ではないのか…
お互いに他の生徒達と比べて、フツーじゃないマイノリティだからこそ、仲良くなったのか?
それはユウにもわからなかった。
ただ、男として生きる事にそろそろ苦しみを感じていたのは間違いない。
ユウは男にしがみつき、二人乗りのバイクで夜の街を走る自分の姿に、少なからず高揚していた。
俺とすごく気が合ったっていうか、仲良くなったんで、ここに連れてきました。」
「そうか。
よろしくな、藤井。」
「はい。よろしくお願いします」
ユウはリーダー格の田坂に頭を下げた。
田坂らは、高一で、ユウと翔太の2個上である。
高校生にもなって、中二のガキとこうやって連む自体、コイツら大した事ないなあ…
ユウは、内心そう思ってバカにしたが、それを悟られないように、緊張してる感を全面に出した。
「これでそこら辺を流すから、翔太と藤井は、友森と猶原の後ろに乗せてもらえよ。」
田坂は後ろに停めている原付三台を指差して言った。
(原付か…)
ユウは古式ゆかしい田坂達のルーティンに少しウンザリしたが、拒否すると何を言われるかわからないので、素直に従い、猶原の後ろに乗せてもらった。
「すいません。
後ろに乗せていただきます」
ユウは、後ろに跨ると、猶原に向かって頭を下げた。
「座るとこ安定してへんし、しっかり俺の腹に手を回して掴まっとけよ。」
猶原にそう言われ、ユウは素直に両手を回して右手で左手首を掴んだ。
ユウは、ドキッとした。
男性の体に触れている事に…
自分は男子が好きである
女子には一切興味がない
それは、幼稚園の頃からずっと思っていた事だ。
だが、必死に押し隠し、中二まで来た。
ユウが女子になりたくて、男子が好きという事は、親も友達も誰も知らない。
ユウ自身が必死に隠し通してきたからだ。
その反動で不良になってしまったユウだったが、思春期に突入し、第二次性徴の影響が体に少なからず発現しだした頃から、焦りを感じ始めていた。
このまま、自分は男になるのか…
男として生きなければならないのか…
そんな焦りの中で、ユウは転校し、この学校で翔太に出会った。
気が合うのは、翔太の家庭環境に同情したからなのか?
錯覚ではないのか…
お互いに他の生徒達と比べて、フツーじゃないマイノリティだからこそ、仲良くなったのか?
それはユウにもわからなかった。
ただ、男として生きる事にそろそろ苦しみを感じていたのは間違いない。
ユウは男にしがみつき、二人乗りのバイクで夜の街を走る自分の姿に、少なからず高揚していた。
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