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交差する思い
恋の虜
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ユウは、東京に出てきてニューハーフとして働き始め、その美しさから、忽ち店のトップに躍り出た。
しかし、自身の恋愛に対しては、積極的ではなく、どこかドライに感じさせるところがあった。
さらに、ユウ自身が夢中になるような男が現れなかった為、ちゃんと付き合ったりするようなカタチにもならず、いつしか近づきにくいというオーラを纏うようになっていったのだ。
これは、お水の世界ではあまり良い事ではなく、いつしか、その人気を蒼に奪われてしまった。
蒼もあまり男に媚を売るようなタイプではなかったが、ユウと違い、脇に甘さがあり、客からしたら、ひょっとしたらいけるんじゃないか?と、思わせる雰囲気を持っていたからだ。
ユウの男に対する冷たさ、達観したような表情、それら全ての原因は、今、隣で寝ている翔太にあった。
ユウの初恋の人物で、離れ離れになっても、ずっと頭から消える事はなく、何年経っても引きずりながら生きてきた。
それくらいユウは翔太を想い、愛していたのだ。
昨夜、十年ぶりに再会し、自分の気持ちを再認識した。
幸せな事に、翔太もずっと自分の事を好きでいてくれた。
ひょっとしたら、優しさからユウに合わせてくれたのかもしれない。それが翔太という男の良いところであるから。
でも、わざわざ店が終わるまで待ってくれていたのだから、好きだという気持ちを持ってくれてはいるのだろう。
その証拠に、昨夜から朝まで、こうして何度も体を重ね合ったのだ。
ユウは、中学生のとき、寝ている翔太にこっそりキスをしたが、今、またそのときのように、眠っている翔太の頬にキスをした。
「あ…
おはよう…」
翔太は、キスにより目を覚まし、ユウを見つめながら微笑んだ。
「おはよう、翔太」
ユウもまた、恥ずかしそうに笑みを浮かべながら言った。
「ユウ、すっぴんのお前を見て、昔を思い出しちゃったわ。」
「ごめんなさい…見苦しいものを見せて。」
ユウは少し顔を逸らすような仕草をしたが、翔太は笑いながら首を横に振った。
「いや、あのときと同じで、すごく可愛いよ」
「ウソ…そんな事ないし、あの頃はフツーの男友達やったんやから、そんな事思てへんかったやろ?」
「思てたって。
お前とキスしてから、意識するようになってしもて…」
翔太は、照れくさそうに言った。
「もう…」
たまらなく好き
この翔太という人物の事が…
ユウは、もう周りが見えないくらいハマってしまっていた。
しかし、自身の恋愛に対しては、積極的ではなく、どこかドライに感じさせるところがあった。
さらに、ユウ自身が夢中になるような男が現れなかった為、ちゃんと付き合ったりするようなカタチにもならず、いつしか近づきにくいというオーラを纏うようになっていったのだ。
これは、お水の世界ではあまり良い事ではなく、いつしか、その人気を蒼に奪われてしまった。
蒼もあまり男に媚を売るようなタイプではなかったが、ユウと違い、脇に甘さがあり、客からしたら、ひょっとしたらいけるんじゃないか?と、思わせる雰囲気を持っていたからだ。
ユウの男に対する冷たさ、達観したような表情、それら全ての原因は、今、隣で寝ている翔太にあった。
ユウの初恋の人物で、離れ離れになっても、ずっと頭から消える事はなく、何年経っても引きずりながら生きてきた。
それくらいユウは翔太を想い、愛していたのだ。
昨夜、十年ぶりに再会し、自分の気持ちを再認識した。
幸せな事に、翔太もずっと自分の事を好きでいてくれた。
ひょっとしたら、優しさからユウに合わせてくれたのかもしれない。それが翔太という男の良いところであるから。
でも、わざわざ店が終わるまで待ってくれていたのだから、好きだという気持ちを持ってくれてはいるのだろう。
その証拠に、昨夜から朝まで、こうして何度も体を重ね合ったのだ。
ユウは、中学生のとき、寝ている翔太にこっそりキスをしたが、今、またそのときのように、眠っている翔太の頬にキスをした。
「あ…
おはよう…」
翔太は、キスにより目を覚まし、ユウを見つめながら微笑んだ。
「おはよう、翔太」
ユウもまた、恥ずかしそうに笑みを浮かべながら言った。
「ユウ、すっぴんのお前を見て、昔を思い出しちゃったわ。」
「ごめんなさい…見苦しいものを見せて。」
ユウは少し顔を逸らすような仕草をしたが、翔太は笑いながら首を横に振った。
「いや、あのときと同じで、すごく可愛いよ」
「ウソ…そんな事ないし、あの頃はフツーの男友達やったんやから、そんな事思てへんかったやろ?」
「思てたって。
お前とキスしてから、意識するようになってしもて…」
翔太は、照れくさそうに言った。
「もう…」
たまらなく好き
この翔太という人物の事が…
ユウは、もう周りが見えないくらいハマってしまっていた。
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