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フロイライン

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お金にまつわるいい話

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「咲斗

先に、あなたのためになる話をしておこうかな。」


香織は、ソファーに腰掛け、咲斗を見つめると、ポツリと言った。


「えっ、ためになる話?」


「実はね、来月の5日がね、私の誕生日なの。」


「そうなの?」



「ええ。

もし、よかったらなんだけど、お店を貸切にできないかな?

仲のいい友達が十人ほどいて、その子達と一緒に。」



「えっ、でも、貸切ってなったら、恐ろしいくらいお金がかかるし…」


「お金のことは大丈夫なんだけど。


ほらっ、常連さんもいるわけじゃない?

その人達を差し置いて、私のような新参者がそんな事をしていいのか、どうか…」



「でも、来月の5日っていったら、まだ四週間後だし、前もって話をしておけば大丈夫だと思うよ。」



「えっ、ホントに!?」



「うん。」



「よかったあ!」


香織は、嬉しそうな表情となり、咲斗に抱きついた。


咲斗は、やはり香織の体重は結構あるという思いに捉われながら、背中に手を回して抱きしめた。



「ねえ、咲斗

今日は泊まっていけるんでしょ?」



「えっ…

今日は休みだけど、明日は仕事だから…」



「心配ないわ。

私がまた車で家まで送ってくし、ちゃんと間に合う時間に戻るから。

ね?」



「それだったら…うん。」



「そうと決まったら、お酒飲めるね。


すぐに用意するわ。」


香織は立ち上がり、用意を始めた。
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