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本当の事
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「とりあえず、出かけるぞ。
早く支度しろ。」
八神は、立ち上がり、肩を落として俯いたままの咲斗に告げた。
「マネージャー
どこへ?」
側にいた岸谷が声をかけると、八神は上着を手にしながら
「どこにって、そんなの決まってんじゃねえか。
菱沼さんのところだよ。」
と、吐き捨てるように答えた。
二人が出ていった後、入れ替わるようにしてキルと流星が戻ってきた。
「岸谷さん
どこ行ったんすか?
二人」
キルが出口のドアの方を振り返りながら言うと、岸谷は、今まで八神が座っていたソファーに腰を下ろし
「菱沼さんに謝罪と釈明とこれからの話をしに行ったんだろ。」
ため息をつきながら答えた。
「どうなるんですかね…」
「まあ、今回の件は咲斗が甘かったといえば、それまでだけど、八神さんもあんなド派手な誕生会を店貸切でやらせんのに、掛けで受けたって事の責任もあるしなあ。
どういう裁定になるやら。」
「酷え女ですね
香織ってヤツは。
毎回百万単位の金を気前よく払ってりゃ、そりゃ信用するって。」
「そこがわかんねえんだよ。
俺も客のことを値踏みするように見る癖があるんだけどさあ、香織って客は金回りもよかったし、来てる服や持ってるバックも、みんな高級なヤツばっかだった。
それも成金みたいに外に向かってアピールするような趣味の悪いやつじゃなくて、本物の金持ちだけが手にするような、控え目だけど、値段は高いってやつな。
そんな感じの女だったんたよ。
だから、アイツはめちゃくちゃ金持ちに違いない。
なのに、飛んだ。
そこがサッパリわかんねえんだよなあ。」
岸谷は、また大きなため息をついて言ったのだった。
早く支度しろ。」
八神は、立ち上がり、肩を落として俯いたままの咲斗に告げた。
「マネージャー
どこへ?」
側にいた岸谷が声をかけると、八神は上着を手にしながら
「どこにって、そんなの決まってんじゃねえか。
菱沼さんのところだよ。」
と、吐き捨てるように答えた。
二人が出ていった後、入れ替わるようにしてキルと流星が戻ってきた。
「岸谷さん
どこ行ったんすか?
二人」
キルが出口のドアの方を振り返りながら言うと、岸谷は、今まで八神が座っていたソファーに腰を下ろし
「菱沼さんに謝罪と釈明とこれからの話をしに行ったんだろ。」
ため息をつきながら答えた。
「どうなるんですかね…」
「まあ、今回の件は咲斗が甘かったといえば、それまでだけど、八神さんもあんなド派手な誕生会を店貸切でやらせんのに、掛けで受けたって事の責任もあるしなあ。
どういう裁定になるやら。」
「酷え女ですね
香織ってヤツは。
毎回百万単位の金を気前よく払ってりゃ、そりゃ信用するって。」
「そこがわかんねえんだよ。
俺も客のことを値踏みするように見る癖があるんだけどさあ、香織って客は金回りもよかったし、来てる服や持ってるバックも、みんな高級なヤツばっかだった。
それも成金みたいに外に向かってアピールするような趣味の悪いやつじゃなくて、本物の金持ちだけが手にするような、控え目だけど、値段は高いってやつな。
そんな感じの女だったんたよ。
だから、アイツはめちゃくちゃ金持ちに違いない。
なのに、飛んだ。
そこがサッパリわかんねえんだよなあ。」
岸谷は、また大きなため息をついて言ったのだった。
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