モテる条件

フロイライン

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仕切り直し

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「上本組の要求はよくわかりました。

それに対してどのように出るか、トップではない私に決定権はありません。


ですから、今日のところは持ち帰らせてもらいますよ。


おい、帰るぞ。」


菱沼は、そう言うと咲斗達に立つように促した。

腑に落ちない表情で香織を睨んでいた咲斗も、仕方なく立ち上がり、事務所を出ていった。




外に出ると、菱沼が難しい顔をしながらタバコに火をつけた。


「すいません…
ご迷惑をおかけしまして…」


咲斗が頭を下げると、菱沼は煙を上に吐き出し、横目で咲斗の方に視線を移した。


「咲斗

俺は、お前が悪い女に騙されて、売掛金を残したまま飛ばれた可哀想なヤツだと思っていたが、相手は、悪い女どころのレベルじゃなかったな。」



「それは…」



「どっちにしろお前は、上本組の策略に引っ掛かり、ウチの組が抗争に身を転じるか、負けを認めて退くか…

究極の選択を迫られるシチュエーションを作るきっかけ、引き金になってしまったってことさ。」



「すいません…

どうすればいいんでしょうか…」



「もはや、客に飛ばれたとか、売掛がどうとかいうレベルの話じゃなくなったってことだ。」


「…」


「平田」


「はいっ!」


「お前、先に組に戻って、事の顛末を話してこい。」


「菱沼さんは?」



「俺は、オヤジのところへ行ってくる。」



「あの…僕は…」


咲斗は、泣きそうな顔になり、質問した。


「お前は、店に行って体売って稼いでこい。」


「…

わかりました…」


咲斗は、どちらにしてもニューハーフとして風俗嬢をしなければならないとわかり、絶望し、ガクッと肩を落とした。
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