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緊張の一瞬
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ついに俺が体をお借りしている優梨奈さんの旦那さんである由伸さんが帰宅してきた。
「ただいま。」
「おかえりー」
多分だけど、優梨奈さんが普段言ってる「おかえりー」と、寸分違わぬトーンで言えたと思う。
もう少し自然に出てくればいいんだけど、一旦頭の中で考えて、彼女の記憶を呼び戻すから、ちょっとぎこちなくなる。
「あっ、カレーか
やった」
由伸さんは、子供のように喜んでくれた。
「手洗い、うがいして早く座って。」
気の利いた言葉を、サラッと言えた。
もう一度、神経を集中しなきゃ…
カレーを皿に盛り付けて…
あと、何だっけ…
そっか、サラダを作ってたんだ
俺じゃなくて、優梨奈さんが。
あ、これだ、これ。
由伸さんが椅子に座ると、俺はサッと料理を差し出した。
「あ、美味そ。
いただきまーす。」
由伸さんは、カレーを口に運んだ。
そのとき、俺は…ハッとしてしまった。
理由は…
由伸さんを見て、素敵だって思ったからだ。
多分、優梨奈さん自体が、まだまだ由伸さんにラブラブで、好きで好きで仕方ないのだろう。
だから、俺の心の中にもその感情が流れ込んできて、そのような感想を持ったのだと思う。
じゃないと、男を見て、良いなあなんて思うわけがない。
「優梨奈
すげー美味しいよ。」
由伸さんは、俺を見つめてカレーの味を絶賛してくれた。
俺が作ったわけじゃないけど、そう言われると嬉しい。この体自体が喜んでいるのだ。
由伸さんは美味しそうにカレーを食べ続け、ふとした瞬間に俺を見つめた。
新婚だなあ。
「どうしたの?」
あまりにも見つめ続けるから、聞いてみると、由伸さんはスプーンを置き、また俺に視線を向けた。
そして…
「あんた誰?」
と、ポツリと言った。
「ただいま。」
「おかえりー」
多分だけど、優梨奈さんが普段言ってる「おかえりー」と、寸分違わぬトーンで言えたと思う。
もう少し自然に出てくればいいんだけど、一旦頭の中で考えて、彼女の記憶を呼び戻すから、ちょっとぎこちなくなる。
「あっ、カレーか
やった」
由伸さんは、子供のように喜んでくれた。
「手洗い、うがいして早く座って。」
気の利いた言葉を、サラッと言えた。
もう一度、神経を集中しなきゃ…
カレーを皿に盛り付けて…
あと、何だっけ…
そっか、サラダを作ってたんだ
俺じゃなくて、優梨奈さんが。
あ、これだ、これ。
由伸さんが椅子に座ると、俺はサッと料理を差し出した。
「あ、美味そ。
いただきまーす。」
由伸さんは、カレーを口に運んだ。
そのとき、俺は…ハッとしてしまった。
理由は…
由伸さんを見て、素敵だって思ったからだ。
多分、優梨奈さん自体が、まだまだ由伸さんにラブラブで、好きで好きで仕方ないのだろう。
だから、俺の心の中にもその感情が流れ込んできて、そのような感想を持ったのだと思う。
じゃないと、男を見て、良いなあなんて思うわけがない。
「優梨奈
すげー美味しいよ。」
由伸さんは、俺を見つめてカレーの味を絶賛してくれた。
俺が作ったわけじゃないけど、そう言われると嬉しい。この体自体が喜んでいるのだ。
由伸さんは美味しそうにカレーを食べ続け、ふとした瞬間に俺を見つめた。
新婚だなあ。
「どうしたの?」
あまりにも見つめ続けるから、聞いてみると、由伸さんはスプーンを置き、また俺に視線を向けた。
そして…
「あんた誰?」
と、ポツリと言った。
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