59 / 117
コンプラ
しおりを挟む
「皆さんは、性の違和感を抱え、元いた学校でいじめられて、引きこもりになっていました。
それを救済すべく、国は、このGL学園を作り、皆さんに学んでもらおうと考えました。」
「それは、わかっていますし、感謝もしています。
でも、なんで自衛隊が出てくるんですか?」
晴翔は、あまり感情的にならないよう、努めて冷静な口調で、桂木に質問した。
「ここは、国が経営する施設ですし、営利目的で建てたものでもありません。
もちろん、皆さんからお金を取ったりもしていません。
しかし、この施設が、国民の血税で作られている以上は、あなたたち以外の人に対しても、恩恵というか、何らかのプラスになるような形にしなければならない。
国はそう考えたのです。
そこに出てきたのが、自衛隊の隊員不足問題でした。
偶然にも、昨年自衛隊法が大幅に改正され、海外派遣、紛争地域での活動、武器使用などが大幅に緩和されました。
しかし、自衛隊員の数は減少を続け、慢性的な隊員不足に喘いでいます。
さすがに徴兵制を敷くわけもいかず、困った国は一計を案じ、国内に大量にいる引きこもりを、予備役、または正式に自衛隊に送り込む事を考えました。
そして、法案を作ろうとしましたが、人権団体や左翼政党、反日テレビ局などの圧力によって頓挫してしまいました。
それならばと、その引きこもりの中から、皆さんのような悩みを持つ若者を集め、表向きは、学校を作り支援をするというカタチにして、反対派の目を欺き、ここまで到達したのです。」
桂木の話は、何から何まで衝撃的で、皆が声を失ったが、晴翔だけは、憮然としながら発言を続けた。
「先生、その話には、大きな矛盾があると思います。
自衛隊員の不足を補うなら、ワタシ達のような性同一性障害の人間を使うんじゃなく、フツーの若い男子を使えばいいんじゃないですか?
そっちの方が数も比べ物にならないくらいにいますから。
あと、この新型の女性ホルモン剤ですけど、これも矛盾したしてると思います。
著しく筋力、体力が低下してしまった状態のワタシ達が、自衛隊に入っても何の役にも立てるわけがありません。
その点はどうお考えなんですか?」
「ですから、引きこもりを自衛隊に入れる話は頓挫したと言いましたよね。だから、そこに手をつけることは出来ません。
皆さんに関しては学校という形を取っているので、今のところこのプロジェクトは、反対派にも知られていません。
それに、あなた方にはまだ一年以上の時間があります。
これから体力、筋力等の機能回復訓練を行い、注射前の状態に近づけていこうと考えています。」
「ですから、何故、そのような回りくどいやり方をしてるんですか?」
晴翔は、桂木の要領を得ない回答に、少しキレて反論した。
「ですから、今説明したでしょう。
自衛隊法が大幅に改正されたと。
まだ、わかりませんか?」
桂木は、ウンザリした表情で、晴翔だけを見つめて言った。
それを救済すべく、国は、このGL学園を作り、皆さんに学んでもらおうと考えました。」
「それは、わかっていますし、感謝もしています。
でも、なんで自衛隊が出てくるんですか?」
晴翔は、あまり感情的にならないよう、努めて冷静な口調で、桂木に質問した。
「ここは、国が経営する施設ですし、営利目的で建てたものでもありません。
もちろん、皆さんからお金を取ったりもしていません。
しかし、この施設が、国民の血税で作られている以上は、あなたたち以外の人に対しても、恩恵というか、何らかのプラスになるような形にしなければならない。
国はそう考えたのです。
そこに出てきたのが、自衛隊の隊員不足問題でした。
偶然にも、昨年自衛隊法が大幅に改正され、海外派遣、紛争地域での活動、武器使用などが大幅に緩和されました。
しかし、自衛隊員の数は減少を続け、慢性的な隊員不足に喘いでいます。
さすがに徴兵制を敷くわけもいかず、困った国は一計を案じ、国内に大量にいる引きこもりを、予備役、または正式に自衛隊に送り込む事を考えました。
そして、法案を作ろうとしましたが、人権団体や左翼政党、反日テレビ局などの圧力によって頓挫してしまいました。
それならばと、その引きこもりの中から、皆さんのような悩みを持つ若者を集め、表向きは、学校を作り支援をするというカタチにして、反対派の目を欺き、ここまで到達したのです。」
桂木の話は、何から何まで衝撃的で、皆が声を失ったが、晴翔だけは、憮然としながら発言を続けた。
「先生、その話には、大きな矛盾があると思います。
自衛隊員の不足を補うなら、ワタシ達のような性同一性障害の人間を使うんじゃなく、フツーの若い男子を使えばいいんじゃないですか?
そっちの方が数も比べ物にならないくらいにいますから。
あと、この新型の女性ホルモン剤ですけど、これも矛盾したしてると思います。
著しく筋力、体力が低下してしまった状態のワタシ達が、自衛隊に入っても何の役にも立てるわけがありません。
その点はどうお考えなんですか?」
「ですから、引きこもりを自衛隊に入れる話は頓挫したと言いましたよね。だから、そこに手をつけることは出来ません。
皆さんに関しては学校という形を取っているので、今のところこのプロジェクトは、反対派にも知られていません。
それに、あなた方にはまだ一年以上の時間があります。
これから体力、筋力等の機能回復訓練を行い、注射前の状態に近づけていこうと考えています。」
「ですから、何故、そのような回りくどいやり方をしてるんですか?」
晴翔は、桂木の要領を得ない回答に、少しキレて反論した。
「ですから、今説明したでしょう。
自衛隊法が大幅に改正されたと。
まだ、わかりませんか?」
桂木は、ウンザリした表情で、晴翔だけを見つめて言った。
4
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる