38歳からのニューハーフ講座

フロイライン

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新たな方向性

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舞彩は、そこで会社の短期的な方向性について話を始めた。


「関東はリンギドーの店舗も多く、他のGMSは、地元密着型といいますか、店舗数も少なく、売上規模も小さいお店ばかりです。

私は、同業他社の方からの紹介で、広島に本社を置く、アズミのバイヤーさんとアポを取る事が出来ました。

つきましては、リンギドーとの交渉の最中ではありますが、売上確保の意味も含めて、この交渉を上手く成立させられればと思っています。」


舞彩の報告に、一番の反応をしたのは社長の田口であった。


「おお、アズミといえば、九州から中四国、兵庫まで店舗がある、西の雄じゃないか。
主力のあめタウンだけでも店舗数はめちゃくちゃ多いんじゃないか?」


「たしか、67店舗あると聞いています。」


「それは入れれば大きいな。

で、いつ商談に行くんだ?」



「来週金曜日です。」



「キミ一人でかね?」


「そのつもりでしたが、菊地課長に帰ってきていただけましたので、もしよかったら同行していただけると、心強いです。」



「ああ、そうだな。

菊池君、行ってくれるか。」



「はい。

わかりました。」


比呂は、そう返事したが、中々厳しいものがあると考えていた。

アズミとの商談の事ではない。

田口も舞彩も、他の社員達を無視し、自分を何かと出そうとするが、そんな事をしていたら他の連中の士気が下がり、内部分裂を招きかねない。


比呂は、憂鬱な気持ちで舞彩の話を聞いていた。
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