133 / 234
西の雄
アズミの本部は、比呂と舞彩の想像を超えるほど立派なビルで、受付も全てが自動化され、最新鋭のものが導入されていた。
「スゴイね。」
「こんなシステム、リンギドーでも採用されてないんじゃない?」
舞彩がコソコソと比呂の耳元で囁くと
「あ、でも
去年は大変だったらしいわよ。」
「えっ、どうしたの?」
「サイバー攻撃を受けて、アズミのシステムが全てダウン。
何も出来ない状況になったんだって。
かなりの期間。」
「何もって、出荷とか、そういうの?」
「全部よ全部。
メール一本送れない状況だったみたいね。」
「えーっ、やっぱりどっか外国人とかの犯罪組織?」
「そうじゃない?
お金目当てでしょうね。
噂によると二十億要求されたみたいだけど、断ったらしいわね。
応じた事が明るみに出てしまったら、大変な事になるでしょうから、まあ要求は受け入れられないわね。」
「そっか…
でも、今は正常通りなんでしょ?」
「うん。
まあ、売り上げは落ち込んだみたいだけど、積極的にやっていくみたいだから、ウチにもチャンスはあると思うわ。」
二人は待合席でコソコソと、そんな話をしていたが、ようやく時間となり、受付の女性から受け取った紙を改札機に通して、中に入った。
いよいよ、社運を賭けた商談が始まる。
「スゴイね。」
「こんなシステム、リンギドーでも採用されてないんじゃない?」
舞彩がコソコソと比呂の耳元で囁くと
「あ、でも
去年は大変だったらしいわよ。」
「えっ、どうしたの?」
「サイバー攻撃を受けて、アズミのシステムが全てダウン。
何も出来ない状況になったんだって。
かなりの期間。」
「何もって、出荷とか、そういうの?」
「全部よ全部。
メール一本送れない状況だったみたいね。」
「えーっ、やっぱりどっか外国人とかの犯罪組織?」
「そうじゃない?
お金目当てでしょうね。
噂によると二十億要求されたみたいだけど、断ったらしいわね。
応じた事が明るみに出てしまったら、大変な事になるでしょうから、まあ要求は受け入れられないわね。」
「そっか…
でも、今は正常通りなんでしょ?」
「うん。
まあ、売り上げは落ち込んだみたいだけど、積極的にやっていくみたいだから、ウチにもチャンスはあると思うわ。」
二人は待合席でコソコソと、そんな話をしていたが、ようやく時間となり、受付の女性から受け取った紙を改札機に通して、中に入った。
いよいよ、社運を賭けた商談が始まる。
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
世界の終わりにキミと
フロイライン
エッセイ・ノンフィクション
毎日を惰性で生きる桐野渚は、高級クラブの黒服を生業としていた。
そんなある日、驚くほどの美女ヒカルが入店してくる。
しかし、ヒカルは影のある女性で、彼女の見た目と内面のギャップに、いつしか桐野は惹かれていくが…
あなたの人生 高価買取します
フロイライン
ミステリー
社会の底辺の俺には、何の希望もない。日々を惰性で生きるだけのクズ人間だ。
そんな俺は、ある日、ふとした事から、人生をやり直すチャンスをもらうが…
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
秘書と社長の秘密
廣瀬純七
大衆娯楽
社内の調査のため、社長・高橋健一はこっそり秘書・木村由紀と不思議なアプリで入れ替わることに。
突然“社長役”を任された由紀と、自由に動ける立場を手に入れた高橋。
ふたりの秘密の入れ替わり作戦は、どの様な結末になるのか?