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家族
愛が退院し、家に帰ってきた。
生まれてきた子の名前は、幸希と命名された。
岸田と愛が二人で決めたものだった。
「ちょっと女の子っぽい感じになるかなあって心配したんだけど、いいよね?」
愛が授乳しながら岸田に声をかけると
「全然いいと思うよ。
字も含めて素敵な名前だよ。」
と、言って笑った。
「ねえ、潤」
「ん?」
「こんな形になったことを後悔してない?」
「後悔って?」
「代理父みたいな事をさせられそうになったのを、私があなたのことを愛するようになって、本当の夫、本当の父親になってって頼んだことを…」
「いや、そんなの…
めちゃくちゃ嬉しく思ってるよ。
代理父の依頼だって、引き受けたはいいけど、多分…
僕は君をすぐに愛するようになって、辛い思いをしてたと思う。
それを考えると…こうなれて本当に幸せに思うよ。」
「ありがとう、潤
愛してるわ。」
授乳で手が塞がっている愛の頬に、岸田はそっとキスをした。
キスを終えると、愛は時計を見つめ
「もうそろそろだよね?
心が帰ってくるの。」
と、言った。
「うん。
そう言ってたよ。」
「なんかめちゃくちゃ大変な手術だったみたいで、あまりの痛さにあの我慢強い心が泣いちゃったんだって。」
「えっ、それはキツイなあ。
アイツ、よくそんな手術を受けたもんだ。」
「そんな思いしても、女の子になりたかったのよ。」
愛はそう言うと、深く頷いた。
生まれてきた子の名前は、幸希と命名された。
岸田と愛が二人で決めたものだった。
「ちょっと女の子っぽい感じになるかなあって心配したんだけど、いいよね?」
愛が授乳しながら岸田に声をかけると
「全然いいと思うよ。
字も含めて素敵な名前だよ。」
と、言って笑った。
「ねえ、潤」
「ん?」
「こんな形になったことを後悔してない?」
「後悔って?」
「代理父みたいな事をさせられそうになったのを、私があなたのことを愛するようになって、本当の夫、本当の父親になってって頼んだことを…」
「いや、そんなの…
めちゃくちゃ嬉しく思ってるよ。
代理父の依頼だって、引き受けたはいいけど、多分…
僕は君をすぐに愛するようになって、辛い思いをしてたと思う。
それを考えると…こうなれて本当に幸せに思うよ。」
「ありがとう、潤
愛してるわ。」
授乳で手が塞がっている愛の頬に、岸田はそっとキスをした。
キスを終えると、愛は時計を見つめ
「もうそろそろだよね?
心が帰ってくるの。」
と、言った。
「うん。
そう言ってたよ。」
「なんかめちゃくちゃ大変な手術だったみたいで、あまりの痛さにあの我慢強い心が泣いちゃったんだって。」
「えっ、それはキツイなあ。
アイツ、よくそんな手術を受けたもんだ。」
「そんな思いしても、女の子になりたかったのよ。」
愛はそう言うと、深く頷いた。
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