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結論を求む
心が男である事に、結婚報告の場が重い空気に包まれる結果となってしまったが、黙り続けているわけにはいかず、武雄がまた口を開いた。
「いや、心さんは、とても美しくて、男だったようには見えないですね。」
「いえ、そんな事は…」
心は、針の筵にいる心境で、武雄の言葉を小声で否定した。
すると、宮埜が何かを思い出したように、また発言した。
「あ、そうだ。
言い忘れてたけど、心は性転換手術を済ませていて、女性への戸籍変更もする予定にあるんだ。
だから、戸籍上の問題はじきになくなる。
他に問題があるとすれば、子供ができないくらいだけど、それについては二人の中で解決済みだから、何も問題はない。」
宮埜の言葉に、武雄と小春は、神妙な顔をして頷き、また二人で視線を合わせて小さく頷いた。
そして、武雄がまた話し始めた。
「わかった。
二人が愛し合ってて、何も問題がないというなら、こちらがとやかく言う筋合いはない。
そうだな?小春」
「ええ。
私もそう思うわ。」
「心さん、こんなワガママでどうしようもない倅ですが、どうかよろしくお願いします。」
武雄は、深々と心に頭を下げた。
小春も続いて
「心さん、弟をよろしくお願いします。」
と、笑顔で言った。
心は
「はい。
色々と申し訳ありません…」
と、辛うじて言うと、涙が出てきてしまい、顔を手で覆った。
女性ホルモンの影響とはいえ、これほど簡単に泣いてしまったのは、実家の人たちに認められた安堵から来たものだった。
「いや、心さんは、とても美しくて、男だったようには見えないですね。」
「いえ、そんな事は…」
心は、針の筵にいる心境で、武雄の言葉を小声で否定した。
すると、宮埜が何かを思い出したように、また発言した。
「あ、そうだ。
言い忘れてたけど、心は性転換手術を済ませていて、女性への戸籍変更もする予定にあるんだ。
だから、戸籍上の問題はじきになくなる。
他に問題があるとすれば、子供ができないくらいだけど、それについては二人の中で解決済みだから、何も問題はない。」
宮埜の言葉に、武雄と小春は、神妙な顔をして頷き、また二人で視線を合わせて小さく頷いた。
そして、武雄がまた話し始めた。
「わかった。
二人が愛し合ってて、何も問題がないというなら、こちらがとやかく言う筋合いはない。
そうだな?小春」
「ええ。
私もそう思うわ。」
「心さん、こんなワガママでどうしようもない倅ですが、どうかよろしくお願いします。」
武雄は、深々と心に頭を下げた。
小春も続いて
「心さん、弟をよろしくお願いします。」
と、笑顔で言った。
心は
「はい。
色々と申し訳ありません…」
と、辛うじて言うと、涙が出てきてしまい、顔を手で覆った。
女性ホルモンの影響とはいえ、これほど簡単に泣いてしまったのは、実家の人たちに認められた安堵から来たものだった。
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