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義母
病院を訪れた宮埜父子と心は、受付を済ませ、病室に向かった。
宮埜の姉の小春も同行しようとしたが、あまり大人数になると病院に断られることを考え、留守番することを選んだ。
「親父
オカンの状態は、実際のところどうなんだ?
大丈夫なのか?」
「ああ。
病気自体は、さっきも言ったようにすぐに命がどうこうってなる状況でもない。
ただ…」
「ただ、何なんだ?」
「少し、痴呆の症状が出ている。」
「えっ
そんな…
まだまだボケる年齢でもないじゃないか。」
宮埜は、驚いた様子で父に言ったが
「お前も会えばわかる。」
と、力なく答えた。
その後ろで心は、黙って二人の話を聞いていたが…
もし、快方に向かい、義母が自宅に帰ってきたとして、その面倒を心が見ていかなければならないのは明らかであり、これはとても大変な事になると予想された。
実際、愛の母の美都子を献身的に看病し、身の回りの世話も全て引き受けていた事もあった心だったが、美都子は痴呆などではなく、病気も一時は大変だったが、奇跡的に回復した。
しかし、初めて会う、まだ人間関係も何も出来ていない、宮埜の両親と共に暮らし、面倒を見ていくのは、並大抵の負担ではなく、心自身を潰してしまう恐れもあった。
しかし、女でもない自分を認めてくれた人達の期待に応えたい。
そう思う心であった。
宮埜の姉の小春も同行しようとしたが、あまり大人数になると病院に断られることを考え、留守番することを選んだ。
「親父
オカンの状態は、実際のところどうなんだ?
大丈夫なのか?」
「ああ。
病気自体は、さっきも言ったようにすぐに命がどうこうってなる状況でもない。
ただ…」
「ただ、何なんだ?」
「少し、痴呆の症状が出ている。」
「えっ
そんな…
まだまだボケる年齢でもないじゃないか。」
宮埜は、驚いた様子で父に言ったが
「お前も会えばわかる。」
と、力なく答えた。
その後ろで心は、黙って二人の話を聞いていたが…
もし、快方に向かい、義母が自宅に帰ってきたとして、その面倒を心が見ていかなければならないのは明らかであり、これはとても大変な事になると予想された。
実際、愛の母の美都子を献身的に看病し、身の回りの世話も全て引き受けていた事もあった心だったが、美都子は痴呆などではなく、病気も一時は大変だったが、奇跡的に回復した。
しかし、初めて会う、まだ人間関係も何も出来ていない、宮埜の両親と共に暮らし、面倒を見ていくのは、並大抵の負担ではなく、心自身を潰してしまう恐れもあった。
しかし、女でもない自分を認めてくれた人達の期待に応えたい。
そう思う心であった。
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