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面会
病院の面会時間は例の感染症以降は、非常に厳格化されており、この病院も例外ではなかった。
面会に来られるのは、基本家族だけで、時間も午後三時からの三十分間のみだ。
さらに病室に入れる人数も二人までで、三人の場合、一人は待機して待っていなければならない。
だが、武雄は
「大丈夫」
と、言って、宮埜と心を連れて、妻のいる病室に入っていった。
中に入ると、痩せた女性がベッドに横たわっていた。
心は、宮埜の表情をチラッと見た。
彼自身、母の状態にかなり驚いているようだった。
母がこんな状態になっているにもかかわらず、宮埜が病院に来るのは今回が初めてであった。
入院、退院、入院と繰り返していたにもかかわらず。
これには理由があり、最初の入院をしたとき、母は自分が入院している事を息子に内緒にしておくように、武雄と小春に頼んでいたのだ。
見たところ、相当重篤な状態に見える。
それなのに息子に内緒にするように言った事が、心にはその理由がさっぱりわからなかった。
現に、宮埜自身も大きなショックを受けているではないか。
「オカン
俺だよ。
わかるか?」
宮埜が話しかけると、母はようやく目を開け、天井をしばらく見ていたが、目だけをゆっくりと動かし、息子の方を見た。
面会に来られるのは、基本家族だけで、時間も午後三時からの三十分間のみだ。
さらに病室に入れる人数も二人までで、三人の場合、一人は待機して待っていなければならない。
だが、武雄は
「大丈夫」
と、言って、宮埜と心を連れて、妻のいる病室に入っていった。
中に入ると、痩せた女性がベッドに横たわっていた。
心は、宮埜の表情をチラッと見た。
彼自身、母の状態にかなり驚いているようだった。
母がこんな状態になっているにもかかわらず、宮埜が病院に来るのは今回が初めてであった。
入院、退院、入院と繰り返していたにもかかわらず。
これには理由があり、最初の入院をしたとき、母は自分が入院している事を息子に内緒にしておくように、武雄と小春に頼んでいたのだ。
見たところ、相当重篤な状態に見える。
それなのに息子に内緒にするように言った事が、心にはその理由がさっぱりわからなかった。
現に、宮埜自身も大きなショックを受けているではないか。
「オカン
俺だよ。
わかるか?」
宮埜が話しかけると、母はようやく目を開け、天井をしばらく見ていたが、目だけをゆっくりと動かし、息子の方を見た。
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