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いない弟
「俺もまだ小学一年生くらいだったから、完璧には覚えてないけど、弟が出来た事は、ある意味転機になったと思う。
オカンと俺の関係が。」
「うん…」
「親父もオカンもめちゃくちゃ喜んでたけど、親父は連れ子の俺に気遣って、俺の前ではそんな素振りを見せなかったよ。
俺としては、なんか申し訳ないなって感じたくらいで、そこまで気にはしてなかったんだけどね。」
「で、弟さんは何故?」
「ああ
まだ生後何ヶ月のときだったか
その日、俺はその弟とオカンの三人で家にいたんだけど…
なんか、買い忘れたものがあるってオカンが言って、スーパーが目と鼻の先にあったから、俺に弟を見といてって言って、出てっ
ちやったんだよ。」
「うん。
それで?」
「オカンが出て行ってから帰るまで、大体十五分くらいだったんだけど…
その間に弟は死んだんだ。」
「えっ!」
「俺は、子供で
弟の様子が変わった事に気づかず、ただ寝ていると思ってたんだ。」
「そうだったの…」
「ああ。
乳幼児突然死症候群っていうの?
SIDSって言われてる…」
「それで、お母さんは宮埜さんに対して?」
「まあ、そのショックな気持ちとか、悲しみ、怒りをどこにぶつけていいかわからなかったんだろうな。
再婚だし、夫やその娘にもかなり遠慮してたみたいだし…
矛先は俺しかなかったんだと思う。」
宮埜は、淡々と語った。
オカンと俺の関係が。」
「うん…」
「親父もオカンもめちゃくちゃ喜んでたけど、親父は連れ子の俺に気遣って、俺の前ではそんな素振りを見せなかったよ。
俺としては、なんか申し訳ないなって感じたくらいで、そこまで気にはしてなかったんだけどね。」
「で、弟さんは何故?」
「ああ
まだ生後何ヶ月のときだったか
その日、俺はその弟とオカンの三人で家にいたんだけど…
なんか、買い忘れたものがあるってオカンが言って、スーパーが目と鼻の先にあったから、俺に弟を見といてって言って、出てっ
ちやったんだよ。」
「うん。
それで?」
「オカンが出て行ってから帰るまで、大体十五分くらいだったんだけど…
その間に弟は死んだんだ。」
「えっ!」
「俺は、子供で
弟の様子が変わった事に気づかず、ただ寝ていると思ってたんだ。」
「そうだったの…」
「ああ。
乳幼児突然死症候群っていうの?
SIDSって言われてる…」
「それで、お母さんは宮埜さんに対して?」
「まあ、そのショックな気持ちとか、悲しみ、怒りをどこにぶつけていいかわからなかったんだろうな。
再婚だし、夫やその娘にもかなり遠慮してたみたいだし…
矛先は俺しかなかったんだと思う。」
宮埜は、淡々と語った。
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