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思えばいつも一緒
帰宅した二人だったが、心は武雄の昼食を作ろうと、準備に取り掛かった。
しかし、武雄は、心を呼び止め
「心さん
そんなに頑張らなくてもいいですよ。
ちょっとゆっくりして下さい。」
心に休憩するように言った。
「お義父さん
全然大丈夫です、ワタシ。」
心は、そう答えて笑うと、キッチンに立ち、また準備を始めたのだった。
よくよく考えると、専業主婦をするにあたり、心は、武雄とすごす時間が圧倒的に多くなり、宮埜が出勤してから帰宅するまでの約十三時間の間、ほぼ一緒にいることになる。
これだけの時間を一つ屋根の下ですごすのは苦痛でしかない筈だが、心は何故か嬉しそうだった。
女として認めてもらい、念願だった男性との結婚も果たして、専業主婦をさせてもらっている。
男として生きた二十数年と、女として生きる残りの人生。
何年生きられるかはわからないが、女として生きる時間の方が圧倒的に長くなるだろう。
尚更、その生き方が重要になってくるが、この生き方は、心にとって決して悪くなく、充実感と希望に満ち溢れていた。
それは、武雄にとってもそうだった。
最初は、心が生まれながらにしての女性ではなく、男性から女性に性転換した人間だと知り、戸惑ってしまったが、心の驚くほどの美しさと、その内面の優しさに、あっという間に虜になったのである。
しかし、武雄は、心を呼び止め
「心さん
そんなに頑張らなくてもいいですよ。
ちょっとゆっくりして下さい。」
心に休憩するように言った。
「お義父さん
全然大丈夫です、ワタシ。」
心は、そう答えて笑うと、キッチンに立ち、また準備を始めたのだった。
よくよく考えると、専業主婦をするにあたり、心は、武雄とすごす時間が圧倒的に多くなり、宮埜が出勤してから帰宅するまでの約十三時間の間、ほぼ一緒にいることになる。
これだけの時間を一つ屋根の下ですごすのは苦痛でしかない筈だが、心は何故か嬉しそうだった。
女として認めてもらい、念願だった男性との結婚も果たして、専業主婦をさせてもらっている。
男として生きた二十数年と、女として生きる残りの人生。
何年生きられるかはわからないが、女として生きる時間の方が圧倒的に長くなるだろう。
尚更、その生き方が重要になってくるが、この生き方は、心にとって決して悪くなく、充実感と希望に満ち溢れていた。
それは、武雄にとってもそうだった。
最初は、心が生まれながらにしての女性ではなく、男性から女性に性転換した人間だと知り、戸惑ってしまったが、心の驚くほどの美しさと、その内面の優しさに、あっという間に虜になったのである。
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