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目醒め
「杉原さん
どうぞ」
「はい」
心は返事をし、立ち上がった。
診察室に入ると、中にいた医師、和田に頭を下げた。
「こんにちは、杉原さん」
「こんにちは、よろしくお願いします。」
「それでは、これから睾丸の摘出手術を行います。」
「はい。」
「最終確認を致しますが、この手術を受けると、もう元に戻す事は不可能となります。
そして、永久不妊となりますので、お子さんを考えられている場合も、今後不可能となります。」
「はい。承知しています。」
心は、ハッキリとした口調で答え、一切の迷いがないように見えた。
術前の説明と準備が全て整い、心はベッドに仰向けに寝かされた。
和田は、麻酔を打つと、効くのを待ち、オペを開始した。
この手の手術は日に何件もこなすという和田は、落ち着いた手つきでメスを振るった。
麻酔は効いていたが、睾丸が摘出される際は、内臓が引っ張られるような感覚に陥り、心は、祈るような気持ちでオぺが終わるのを待った。
「はい。全て終わりましたよ。」
和田が声をかけると、心は、か細い声で
「ありがとう…ございます」
と、謝意を伝えた。
恒例になっているのか、助手をしていた看護師の女性が側に来て
「持って帰られますか?」
と、摘出した睾丸の処遇について確認を取りに来た。
「いえ、処分して下さい。」
心は、捨てるように伝えた。
しばらく休み、術後の過ごし方などの説明を受けた心は、もう帰ってもいいという事で、診察室をゆっくりとした歩みで出てきた。
待合室で待っていた男性が、心が出てきた事に気づき、慌てて近づき、その体を支えた。
「よく、頑張ったね。」
男性に声をかけられた心は、少し貧血気味なのか、顔色が悪く
「うん」
と、一言だけ答えた。
どうぞ」
「はい」
心は返事をし、立ち上がった。
診察室に入ると、中にいた医師、和田に頭を下げた。
「こんにちは、杉原さん」
「こんにちは、よろしくお願いします。」
「それでは、これから睾丸の摘出手術を行います。」
「はい。」
「最終確認を致しますが、この手術を受けると、もう元に戻す事は不可能となります。
そして、永久不妊となりますので、お子さんを考えられている場合も、今後不可能となります。」
「はい。承知しています。」
心は、ハッキリとした口調で答え、一切の迷いがないように見えた。
術前の説明と準備が全て整い、心はベッドに仰向けに寝かされた。
和田は、麻酔を打つと、効くのを待ち、オペを開始した。
この手の手術は日に何件もこなすという和田は、落ち着いた手つきでメスを振るった。
麻酔は効いていたが、睾丸が摘出される際は、内臓が引っ張られるような感覚に陥り、心は、祈るような気持ちでオぺが終わるのを待った。
「はい。全て終わりましたよ。」
和田が声をかけると、心は、か細い声で
「ありがとう…ございます」
と、謝意を伝えた。
恒例になっているのか、助手をしていた看護師の女性が側に来て
「持って帰られますか?」
と、摘出した睾丸の処遇について確認を取りに来た。
「いえ、処分して下さい。」
心は、捨てるように伝えた。
しばらく休み、術後の過ごし方などの説明を受けた心は、もう帰ってもいいという事で、診察室をゆっくりとした歩みで出てきた。
待合室で待っていた男性が、心が出てきた事に気づき、慌てて近づき、その体を支えた。
「よく、頑張ったね。」
男性に声をかけられた心は、少し貧血気味なのか、顔色が悪く
「うん」
と、一言だけ答えた。
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