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心は、薬の力によって勃起したペニスを、バックの体勢から愛の中に挿入した。
ただ、挿れたまではよかったが、これほど気持ち良くないセックスは初めての事で、心は、ひょっとしたら最後まで持っていけないのではないかと、不安な気持ちに駆られていた。
単身赴任からしばらくして、宮埜に連れられて訪れたニューハーフヘルスで開眼し、自らもそのようになりたいと思うようになった心は、先ず、女性ホルモンの注射を打ち始めた。
ホルモン注射は、緩やかではあるが、確実に心の体を女性化させていった。
当然、体の変化も緩やかに移行していったので最初のうちは誰にも気付かれなかった。
それ故に、心は毎月妻の元に帰り、必ず夜の営みを行なっていた。
しかし、日が経つにつれ、体の変化と共に、内面の変化が起き始めた。
いや、体より先に内面の変化が起きてしまった。
その中でも顕著だったのは、性欲の減退であった。
二十代前半で、ヤリたい盛りだった心は、よくオナニーをしていた。
妻と離れて暮らしているので、それは無理もない事だった。
勿論、浮気をしているわけでもないので、後ろめたさというものも感じずに。
しかし、ホルモン注射をし始めると、そういう気持ちが失せてしまい、自慰行為自体を一切やらなくなった。
そんな中で、決定的だったのは、やはりタマ抜き…いわゆる去勢手術をした事だった。
これにより、完全に男性としての欲求を失った心は、妻の元に帰る頻度を落としていき、今回の帰宅は、前回から半年ぶりのことだったのだ。
前回はまだ去勢していなかったので、薬無しでも、辛うじてセックスすることができた。
雑念を振り払い、必死に後ろから突き上げる心。
その動きに呼応するかのように、激しい喘ぎ声を出し、身を捩らせる愛。
今回も最低限の役目を果たせているという実感は持てたが、結果として、これが心の最後の帰宅となり、心自身も、愛との最後のセックスになるだろうという思いの中にいた。
心が悪戦苦闘している事を、全く気づいていない愛は、久しぶりの夫とのセックスで、呆気なくイッてしまったのである。
しかし妻をイカせた満足感は、心にはなく、あるのは安堵の気持ちだけだった。
すると、油断したのか、心のペニスは、その硬さを一気に失い、中折れを起こしてしまった。
心は、一度もイケないまま、愛の割れ目から自分のペニスを引き抜いた。
ただ、挿れたまではよかったが、これほど気持ち良くないセックスは初めての事で、心は、ひょっとしたら最後まで持っていけないのではないかと、不安な気持ちに駆られていた。
単身赴任からしばらくして、宮埜に連れられて訪れたニューハーフヘルスで開眼し、自らもそのようになりたいと思うようになった心は、先ず、女性ホルモンの注射を打ち始めた。
ホルモン注射は、緩やかではあるが、確実に心の体を女性化させていった。
当然、体の変化も緩やかに移行していったので最初のうちは誰にも気付かれなかった。
それ故に、心は毎月妻の元に帰り、必ず夜の営みを行なっていた。
しかし、日が経つにつれ、体の変化と共に、内面の変化が起き始めた。
いや、体より先に内面の変化が起きてしまった。
その中でも顕著だったのは、性欲の減退であった。
二十代前半で、ヤリたい盛りだった心は、よくオナニーをしていた。
妻と離れて暮らしているので、それは無理もない事だった。
勿論、浮気をしているわけでもないので、後ろめたさというものも感じずに。
しかし、ホルモン注射をし始めると、そういう気持ちが失せてしまい、自慰行為自体を一切やらなくなった。
そんな中で、決定的だったのは、やはりタマ抜き…いわゆる去勢手術をした事だった。
これにより、完全に男性としての欲求を失った心は、妻の元に帰る頻度を落としていき、今回の帰宅は、前回から半年ぶりのことだったのだ。
前回はまだ去勢していなかったので、薬無しでも、辛うじてセックスすることができた。
雑念を振り払い、必死に後ろから突き上げる心。
その動きに呼応するかのように、激しい喘ぎ声を出し、身を捩らせる愛。
今回も最低限の役目を果たせているという実感は持てたが、結果として、これが心の最後の帰宅となり、心自身も、愛との最後のセックスになるだろうという思いの中にいた。
心が悪戦苦闘している事を、全く気づいていない愛は、久しぶりの夫とのセックスで、呆気なくイッてしまったのである。
しかし妻をイカせた満足感は、心にはなく、あるのは安堵の気持ちだけだった。
すると、油断したのか、心のペニスは、その硬さを一気に失い、中折れを起こしてしまった。
心は、一度もイケないまま、愛の割れ目から自分のペニスを引き抜いた。
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