夫が女になって帰ってきた!

フロイライン

文字の大きさ
20 / 469

finish

心は、薬の力によって勃起したペニスを、バックの体勢から愛の中に挿入した。

ただ、挿れたまではよかったが、これほど気持ち良くないセックスは初めての事で、心は、ひょっとしたら最後まで持っていけないのではないかと、不安な気持ちに駆られていた。


単身赴任からしばらくして、宮埜に連れられて訪れたニューハーフヘルスで開眼し、自らもそのようになりたいと思うようになった心は、先ず、女性ホルモンの注射を打ち始めた。

ホルモン注射は、緩やかではあるが、確実に心の体を女性化させていった。

当然、体の変化も緩やかに移行していったので最初のうちは誰にも気付かれなかった。
それ故に、心は毎月妻の元に帰り、必ず夜の営みを行なっていた。

しかし、日が経つにつれ、体の変化と共に、内面の変化が起き始めた。

いや、体より先に内面の変化が起きてしまった。

その中でも顕著だったのは、性欲の減退であった。

二十代前半で、ヤリたい盛りだった心は、よくオナニーをしていた。

妻と離れて暮らしているので、それは無理もない事だった。
勿論、浮気をしているわけでもないので、後ろめたさというものも感じずに。

しかし、ホルモン注射をし始めると、そういう気持ちが失せてしまい、自慰行為自体を一切やらなくなった。

そんな中で、決定的だったのは、やはりタマ抜き…いわゆる去勢手術をした事だった。

これにより、完全に男性としての欲求を失った心は、妻の元に帰る頻度を落としていき、今回の帰宅は、前回から半年ぶりのことだったのだ。

前回はまだ去勢していなかったので、薬無しでも、辛うじてセックスすることができた。




雑念を振り払い、必死に後ろから突き上げる心。

その動きに呼応するかのように、激しい喘ぎ声を出し、身を捩らせる愛。

今回も最低限の役目を果たせているという実感は持てたが、結果として、これが心の最後の帰宅となり、心自身も、愛との最後のセックスになるだろうという思いの中にいた。


心が悪戦苦闘している事を、全く気づいていない愛は、久しぶりの夫とのセックスで、呆気なくイッてしまったのである。


しかし妻をイカせた満足感は、心にはなく、あるのは安堵の気持ちだけだった。

すると、油断したのか、心のペニスは、その硬さを一気に失い、中折れを起こしてしまった。

心は、一度もイケないまま、愛の割れ目から自分のペニスを引き抜いた。


感想 2

あなたにおすすめの小説

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

秘書と社長の秘密

廣瀬純七
大衆娯楽
社内の調査のため、社長・高橋健一はこっそり秘書・木村由紀と不思議なアプリで入れ替わることに。 突然“社長役”を任された由紀と、自由に動ける立場を手に入れた高橋。 ふたりの秘密の入れ替わり作戦は、どの様な結末になるのか?

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

OLサラリーマン

廣瀬純七
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

性転のへきれき

廣瀬純七
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

ストレンジ&デイズ

廣瀬純七
青春
ある朝、高校生の男女が入れ替わる不思議なお話。