夫が女になって帰ってきた!

フロイライン

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「心ちゃん、この後空いてる?」


「えっ、うん。」


「ワタシもこれで上がりだから、ご飯でも行かない?」


「えっ、いいんてすか?」


「うん。」


「でも、店外デートは別料金がかかるんでしょ?

ちゃんと払いますので。」


「いいのよ、そんなの。

ワタシ、心ちゃんとはもう仲のいいお友達だと思ってるから。」


みりあはニコッと笑って心に言った。

みりあの突然のアフターの誘いに、心は歓喜した。


その後、心が先に外に出て待っていると、十分ほどして、みりあがエレベーターから出てきた。


「ごめんね、遅くなって」



「あ、いえ、全然」


「何食べる?」


「何でもいいです。
みりあさんの食べたいもので。」


二人は、近くのイタリアンの店に入った。


「ワタシ、奢るから好きなもの食べて。」


「そんな、みりあさん、気を遣わないで下さい。」


「いいのいいの。

ゆっくり心ちゃんとお話がしたかったから。

ここっていいでしょ?

周りに話を聞かれないから。」


「はい。本当に…」


心は、思いっきり緊張していたが、時間が経つにつれ、慣れてきて話が弾むようになってきた。
もちろんワインのおかげでもあったが。


「で、マジで女性ホルモン始めたいの?」


「はい。
そう思ってます。」


「でも、さっきも言ったけど、けっこうリスクあるよ。

ワタシみたいにニューハーフで生きていくつもりならいいとは思うけど。

だって、心ちゃんて、仕事もそうだけど、奥さんもいるんでしょ?」


「はい…います。
今は単身赴任中で…」


「それって、マズくない?
会社の人たちには何とか誤魔化せるかもしれないけど、奥さんには必ずバレるよ。」


「多分、バレると思います。

でも、ワタシ、見つけてしまったんです。
本当の自分を。」


「そうなんだね。

まあ、自己責任だから、他人のワタシがとやかく言うことじゃないけど。」


「すいません…」


「謝らなくてもいいわ。

でもね、ワタシ、心ちゃんが女の子になったら、どれくらい綺麗になるのか見てみたい気もするの。

多分、かなり良い線いくと思うよ。」


「みりあさんみたいにパーフェクトガールにはなれないかもしれないけど、一目見たときから心を鷲掴みにされたっていうか

ワタシもそういう風になりたいなって、強く思ったんです。」


「ありゃ、ワタシのせいなのね!

ごめーん、そんなつもりはなかったんだけど。
心ちゃんには気持ちよくなって帰って欲しいと思っただけなの。」


「そういうのもすごく嬉しくて、ワタシもそういうことが出来たらいいなって、思ってしまいました。」


心の思いは治るどころか爆発してしまった。
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