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「それじゃあ、そろそろ出かけるね。」
愛は身支度を整え、心に言った。
「うん。
ワタシも、お掃除したら出るから。
気をつけてね。」
心は、洗い物を済ませると、掃除機を手に取り言った。
「心
ホントに昨日私が言った事は忘れてね。
あなたに尽くしなさいなんてヒドイ事を言って…
だから、家事は私もやるし、無理だけはしないで。」
「うん。
でも、まだ無職の身だし、お仕事が見つかるまでは、やれる事はやるわ。
愛ちゃんは、お義母さんの事で大変なんだから…
それがわかってて、目を背けるばかりか、逃げてしまったワタシの罪は許されるものではないわ。」
「いいのよ、もう。
これから仲良くできれば、それで。」
「うん…」
「じゃあ、行ってくる。」
愛は、そう言うと、心に近づきキスをした。
長いキスの後、はにかんだ笑みを浮かべた愛は、靴を履いて出かけていった。
心は、残った家事を完璧にこなし、身支度を整えると、愛に遅れる事一時間ほどして、家を出た。
ただ、外に出たはいいが、どうしていいかわからず、心は少し戸惑いの表情を浮かべながら歩いていた。
仕事を見つけると言っても、こんな見てくれをしたニューハーフを、一般企業が雇ってくれるのだろうか。
いくら、自分のような人間への差別が少なくなり、職場での立場も上がっている現状があるとはいえ、それはあくまでも既に働いている者に対してのことであって、採用するかどうかは別の話だ。
心は、何も見えてこない先行きに不安を感じずにはいられなかった。
結局、その後の心は、ハローワークに行ったり、ネットの求人を見て応募をしたりしたが、どこにも採用してもらえず、日にちだけがどんどん経過していった。
愛は身支度を整え、心に言った。
「うん。
ワタシも、お掃除したら出るから。
気をつけてね。」
心は、洗い物を済ませると、掃除機を手に取り言った。
「心
ホントに昨日私が言った事は忘れてね。
あなたに尽くしなさいなんてヒドイ事を言って…
だから、家事は私もやるし、無理だけはしないで。」
「うん。
でも、まだ無職の身だし、お仕事が見つかるまでは、やれる事はやるわ。
愛ちゃんは、お義母さんの事で大変なんだから…
それがわかってて、目を背けるばかりか、逃げてしまったワタシの罪は許されるものではないわ。」
「いいのよ、もう。
これから仲良くできれば、それで。」
「うん…」
「じゃあ、行ってくる。」
愛は、そう言うと、心に近づきキスをした。
長いキスの後、はにかんだ笑みを浮かべた愛は、靴を履いて出かけていった。
心は、残った家事を完璧にこなし、身支度を整えると、愛に遅れる事一時間ほどして、家を出た。
ただ、外に出たはいいが、どうしていいかわからず、心は少し戸惑いの表情を浮かべながら歩いていた。
仕事を見つけると言っても、こんな見てくれをしたニューハーフを、一般企業が雇ってくれるのだろうか。
いくら、自分のような人間への差別が少なくなり、職場での立場も上がっている現状があるとはいえ、それはあくまでも既に働いている者に対してのことであって、採用するかどうかは別の話だ。
心は、何も見えてこない先行きに不安を感じずにはいられなかった。
結局、その後の心は、ハローワークに行ったり、ネットの求人を見て応募をしたりしたが、どこにも採用してもらえず、日にちだけがどんどん経過していった。
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