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決心
心が愛と復縁してから一ヶ月が過ぎた。
二人の仲はそれなりに円満だったが、心は、仕事が一向に決まらず、若干の焦りを感じ始めていた。
「心
大丈夫だよ。
そんなに焦らなくても。」
「ううん。
ワタシが甘かったよ。
フツーに就職が出来ると思ってたんだから…
やっぱり、こんな風体の人間を雇う会社なんて一つもないよ。」
「まだ貯金もあるし、全然大丈夫よ。
だから、ホントに焦らないでね。」
愛は、落ち込む心を励まそうと、努めて明るく言った。
「愛ちゃん、ホントにごめんなさい。
女性の姿で生きたいとか言って、ワタシのワガママ聞いてもらったのに、仕事一つ見つけられず、ただの社会不適合者になってしまって…」
ホルモンの関係で鬱になりやすい心は、涙目で謝罪の言葉を述べると、ため息をついて肩を落とした。
「心、私ね、あなたにはすごく感謝してるのよ。
仕事が決まらずに落ち込んでいるかもしれないけど、その分、家の事を全部やってくれてるじゃない。
ワタシが病院に行っている間、お掃除、洗濯、食事の準備まで全部…
本当に申し訳ないって思うのは、私の方よ。」
「そんなの当たり前の事だし…」
「ねえ、心
今、私、ふと思ったんだけど。」
「えっ、何を」
「私が仕事を探してみようかなって。」
「愛ちゃんが?」
「そう。
心がお仕事見つけにくいんだったら、私が探せばいいんじゃないかって。
その方が良くない?」
「それは…
愛ちゃんは学歴もすごいし、優秀な人だから、結婚してお仕事辞めたのをもったいないって思ってたんだけど…」
「ただ、一つだけ問題があって。」
「お義母さんの事ね。」
「うん…」
愛は、難しい顔をして、それ以上言葉を発しなくなった。
二人の仲はそれなりに円満だったが、心は、仕事が一向に決まらず、若干の焦りを感じ始めていた。
「心
大丈夫だよ。
そんなに焦らなくても。」
「ううん。
ワタシが甘かったよ。
フツーに就職が出来ると思ってたんだから…
やっぱり、こんな風体の人間を雇う会社なんて一つもないよ。」
「まだ貯金もあるし、全然大丈夫よ。
だから、ホントに焦らないでね。」
愛は、落ち込む心を励まそうと、努めて明るく言った。
「愛ちゃん、ホントにごめんなさい。
女性の姿で生きたいとか言って、ワタシのワガママ聞いてもらったのに、仕事一つ見つけられず、ただの社会不適合者になってしまって…」
ホルモンの関係で鬱になりやすい心は、涙目で謝罪の言葉を述べると、ため息をついて肩を落とした。
「心、私ね、あなたにはすごく感謝してるのよ。
仕事が決まらずに落ち込んでいるかもしれないけど、その分、家の事を全部やってくれてるじゃない。
ワタシが病院に行っている間、お掃除、洗濯、食事の準備まで全部…
本当に申し訳ないって思うのは、私の方よ。」
「そんなの当たり前の事だし…」
「ねえ、心
今、私、ふと思ったんだけど。」
「えっ、何を」
「私が仕事を探してみようかなって。」
「愛ちゃんが?」
「そう。
心がお仕事見つけにくいんだったら、私が探せばいいんじゃないかって。
その方が良くない?」
「それは…
愛ちゃんは学歴もすごいし、優秀な人だから、結婚してお仕事辞めたのをもったいないって思ってたんだけど…」
「ただ、一つだけ問題があって。」
「お義母さんの事ね。」
「うん…」
愛は、難しい顔をして、それ以上言葉を発しなくなった。
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