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趣向
心と愛の逆転夫婦生活は、なんとか軌道に乗り始めた。
愛の就職が決まったのは勿論だが、心が家事全般を完璧にこなし、義母美都子と意気投合出来たのが、何よりも大きかった。
愛は、口では心を許すと言ってはいたが、自分を裏切り、女装をするどころか、去勢して性不能者になってしまった心の行為に、激しい怒りを持っていたが、心の献身的な姿勢を見て、ようやく受け入れる事ができるようになった。
働くことにより、外の世界に触れたのが、愛の心に余裕を与えるようになったからだ。
ずっと家にいて、外に出ると言っても母の入院している病院だけという生活を三年以上続けていた愛は、自分でも気付かない間に大きく疲弊していたのだ。
心は、愛がこれまで続けていた生活を自ら率先して行うようになったが、ニューハーフの店などで働く事を愛から認められず、男として仕事も見つけられない状態が続いていたが為に、家の事や義母の面倒を見る方がよっぽど楽に思えた。
美都子とも本当の親子以上に仲良くなれたし…
しかし、心は、一つだけ不満を抱えていた。
それは、自身の恋愛感情についてである。
今の心は、男性が好きであり、女として男性と恋がしたいという欲求が強くなっていた。
愛との関係を復活させるにあたって、その感情は封印したつもりだったが、ふと一人で家にいるとき、無性に男が欲しくなるときがある。
勿論、愛と復縁するにあたり、約束を交わしているので、行動に移す事はなかったが、そのような感情は日に日に大きくなっていった。
愛は愛で、母美都子が言っていたように、元々男っぽい性格をしており、仕事をするようになって余計にその傾向に拍車がかかった。
その結果、夜の生活の回数が増え、心に奉仕するように求めた。
その日の夜もまた…
心が最後に入浴し、寝室にやってくると
「心、しようよ。」
と、求めてきた。
「うん。」
心は笑みを浮かべて頷くと、そのままベッドに入り、愛を抱きしめた。
男性としての性欲がゼロになっているにもかかわらず、こうして愛の求めに応じるのは、相当な負担を感じる心だったが、これも自分が犯した事への贖罪だと割り切っていた。
愛の就職が決まったのは勿論だが、心が家事全般を完璧にこなし、義母美都子と意気投合出来たのが、何よりも大きかった。
愛は、口では心を許すと言ってはいたが、自分を裏切り、女装をするどころか、去勢して性不能者になってしまった心の行為に、激しい怒りを持っていたが、心の献身的な姿勢を見て、ようやく受け入れる事ができるようになった。
働くことにより、外の世界に触れたのが、愛の心に余裕を与えるようになったからだ。
ずっと家にいて、外に出ると言っても母の入院している病院だけという生活を三年以上続けていた愛は、自分でも気付かない間に大きく疲弊していたのだ。
心は、愛がこれまで続けていた生活を自ら率先して行うようになったが、ニューハーフの店などで働く事を愛から認められず、男として仕事も見つけられない状態が続いていたが為に、家の事や義母の面倒を見る方がよっぽど楽に思えた。
美都子とも本当の親子以上に仲良くなれたし…
しかし、心は、一つだけ不満を抱えていた。
それは、自身の恋愛感情についてである。
今の心は、男性が好きであり、女として男性と恋がしたいという欲求が強くなっていた。
愛との関係を復活させるにあたって、その感情は封印したつもりだったが、ふと一人で家にいるとき、無性に男が欲しくなるときがある。
勿論、愛と復縁するにあたり、約束を交わしているので、行動に移す事はなかったが、そのような感情は日に日に大きくなっていった。
愛は愛で、母美都子が言っていたように、元々男っぽい性格をしており、仕事をするようになって余計にその傾向に拍車がかかった。
その結果、夜の生活の回数が増え、心に奉仕するように求めた。
その日の夜もまた…
心が最後に入浴し、寝室にやってくると
「心、しようよ。」
と、求めてきた。
「うん。」
心は笑みを浮かべて頷くと、そのままベッドに入り、愛を抱きしめた。
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