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HiGH&LOW
その日も美都子の病室を訪れた心は、入浴できない美都子の体を、熱く蒸したタオルで拭いてあげていた。
美都子は、もう裸を心にさらけ出しても平気になっていたが、こんな事をさせていることには申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
「ココ、いつもごめんね。
こんなことさせて。」
「何言ってるのよ、お義母さん。
ワタシ、こういう事するの好きなんだから。
だって気持ちいいでしょ?」
「うん。
もう最高よ。」
「お義母さんにそう言ってもらえるのが嬉しいのよ。」
心は額に汗を浮かべて笑って言った。
「ホント、愛以上に甘えちゃってるわね、私。」
「…」
美都子の言葉に、心は何も言葉を返さず、黙々と体を拭き続けた。
「どうしたの?
ココ…」
心の表情が一気に暗くなったので、美都子は、心配そうに質問した。
「ごめんなさい…
ちょっと色々考えちゃって…」
と、心は答えた。
「私でよかったら話を聞くわよ。
嫌じゃなかったら話してみて。」
美都子は、心の頭を優しく撫でながら言った。
「ありがとう。
ワタシ、お義母さんと話してる時だけが、本当に気持ちが安らぐの。」
「私もよ。
ココが来てくれるようになって、毎日が待ち遠しくなったのよ。
実の娘ってのは、案外気を遣ってしまうものでね。
愛がずっと来てくれた事には感謝の気持ちしかないんだけど、嬉しいって事よりも申し訳ない気持ちの方が強かったの。
でも、ココの場合は、勿論申し訳ないって気持ちもあるんだけど、あなたがすごく優しく私と接してくれるから、ついつい甘えちゃってるのね。
あっ…
話を聞くって言ったのに、私ばかりが話しているね。」
「ううん。
お義母さんにそう言ってもらえて嬉しい。
ワタシ、まだウチの両親にカミングアウト出来てなくて、その事を考えると、気分が暗くなっちゃうの。
お義母さんがワタシの事をすごく理解してくれてて、気持ちがラクになるのとは裏腹に…」
「そっか。
ココのお父さんとお母さんに…
お父さんはハードル高いわね。」
「でも、このまま実家に一度も帰らずに生きていくなんて不可能ですから。」
心は自分に言い聞かせるように美都子に言った。
美都子は、もう裸を心にさらけ出しても平気になっていたが、こんな事をさせていることには申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
「ココ、いつもごめんね。
こんなことさせて。」
「何言ってるのよ、お義母さん。
ワタシ、こういう事するの好きなんだから。
だって気持ちいいでしょ?」
「うん。
もう最高よ。」
「お義母さんにそう言ってもらえるのが嬉しいのよ。」
心は額に汗を浮かべて笑って言った。
「ホント、愛以上に甘えちゃってるわね、私。」
「…」
美都子の言葉に、心は何も言葉を返さず、黙々と体を拭き続けた。
「どうしたの?
ココ…」
心の表情が一気に暗くなったので、美都子は、心配そうに質問した。
「ごめんなさい…
ちょっと色々考えちゃって…」
と、心は答えた。
「私でよかったら話を聞くわよ。
嫌じゃなかったら話してみて。」
美都子は、心の頭を優しく撫でながら言った。
「ありがとう。
ワタシ、お義母さんと話してる時だけが、本当に気持ちが安らぐの。」
「私もよ。
ココが来てくれるようになって、毎日が待ち遠しくなったのよ。
実の娘ってのは、案外気を遣ってしまうものでね。
愛がずっと来てくれた事には感謝の気持ちしかないんだけど、嬉しいって事よりも申し訳ない気持ちの方が強かったの。
でも、ココの場合は、勿論申し訳ないって気持ちもあるんだけど、あなたがすごく優しく私と接してくれるから、ついつい甘えちゃってるのね。
あっ…
話を聞くって言ったのに、私ばかりが話しているね。」
「ううん。
お義母さんにそう言ってもらえて嬉しい。
ワタシ、まだウチの両親にカミングアウト出来てなくて、その事を考えると、気分が暗くなっちゃうの。
お義母さんがワタシの事をすごく理解してくれてて、気持ちがラクになるのとは裏腹に…」
「そっか。
ココのお父さんとお母さんに…
お父さんはハードル高いわね。」
「でも、このまま実家に一度も帰らずに生きていくなんて不可能ですから。」
心は自分に言い聞かせるように美都子に言った。
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