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覚醒
せっかくの貴重な自由な時間を、心は満足に使うことができなかった。
何故なら、ショーパブ時代の先輩である日菜子に再会し、大いに感化されてしまったからである。
いくら嫁に内緒でこんな姿になり、深く傷つけたとしても、贖罪のために一生を終えてもいいのか。
たった一度の人生で、自分の求めていた姿を手に入れたにもかかわらず、オシャレも出来なければ女として生きることもほぼ出来ない…
日菜子から突きつけられた言葉は、一々心の胸に突き刺さり、それ以降の時間は全く楽しめなくなってしまった。
心は、日菜子と別れた後は、もうどこにも寄らず、まっすぐ家に帰ってきた。
飲み会に参加している愛は、勿論まだ帰っていない。
心は荷物を置き、洗面所に行くと、何を思ったか、服と下着を脱ぎ捨て、全裸になった。
そして、鏡に映し出された自分の姿を見つめた。
手前味噌な話だが、心は自分の女性としての容姿に、高い満足感を得ていた。
肩まである茶髪のサラサラヘア
化粧映えする顔のパーツにきめ細やかな肌
女性ホルモンの注射だけで十分な膨らみを得た乳房
全身についた皮下脂肪で、女性らしい丸みを帯びたその体つき
完璧としか言いようがない出来を誇っていた。
もっと同性(女性)に見てもらいたい。
異性(男性)に触れて欲しい。
ホルモン剤と去勢で、性欲自体はすっかり失っているが、そんな直接的な欲求ではなく、もっと内面から湧き出る感情に触れて欲しい
心はそのように思っていた。
しかし、妻がありながら、自分勝手な思いで性転換してしまい、夫はおろか、男でもなくなってしまった。
離婚もせず、妻に何も言わず、逃げるようにして性転換した罪はとても大きく、決して許されるものではない。
妻の愛は、そんな自分勝手な心に対し、怒りに震え、そして悲しみに包まれたが、心の事を許し、夫婦としてもう一度やり直そうと手を差し伸べた。
さらに、性転換した事により、昼間の仕事が見つけられなくなった心に代わり、家計を支えるべく、フルタイムで働いてくれている。
そんな彼女を再び裏切る事など、決してやってはいけない事なのだ。
心は、葛藤と欲求を押し殺し、耐えるしかないと思った。
裸のまま部屋に戻ってきた心は、姿見に映った全身のフォルムを見つめていたが、ベッドに入り、一人で始めてしまったのである。
何故なら、ショーパブ時代の先輩である日菜子に再会し、大いに感化されてしまったからである。
いくら嫁に内緒でこんな姿になり、深く傷つけたとしても、贖罪のために一生を終えてもいいのか。
たった一度の人生で、自分の求めていた姿を手に入れたにもかかわらず、オシャレも出来なければ女として生きることもほぼ出来ない…
日菜子から突きつけられた言葉は、一々心の胸に突き刺さり、それ以降の時間は全く楽しめなくなってしまった。
心は、日菜子と別れた後は、もうどこにも寄らず、まっすぐ家に帰ってきた。
飲み会に参加している愛は、勿論まだ帰っていない。
心は荷物を置き、洗面所に行くと、何を思ったか、服と下着を脱ぎ捨て、全裸になった。
そして、鏡に映し出された自分の姿を見つめた。
手前味噌な話だが、心は自分の女性としての容姿に、高い満足感を得ていた。
肩まである茶髪のサラサラヘア
化粧映えする顔のパーツにきめ細やかな肌
女性ホルモンの注射だけで十分な膨らみを得た乳房
全身についた皮下脂肪で、女性らしい丸みを帯びたその体つき
完璧としか言いようがない出来を誇っていた。
もっと同性(女性)に見てもらいたい。
異性(男性)に触れて欲しい。
ホルモン剤と去勢で、性欲自体はすっかり失っているが、そんな直接的な欲求ではなく、もっと内面から湧き出る感情に触れて欲しい
心はそのように思っていた。
しかし、妻がありながら、自分勝手な思いで性転換してしまい、夫はおろか、男でもなくなってしまった。
離婚もせず、妻に何も言わず、逃げるようにして性転換した罪はとても大きく、決して許されるものではない。
妻の愛は、そんな自分勝手な心に対し、怒りに震え、そして悲しみに包まれたが、心の事を許し、夫婦としてもう一度やり直そうと手を差し伸べた。
さらに、性転換した事により、昼間の仕事が見つけられなくなった心に代わり、家計を支えるべく、フルタイムで働いてくれている。
そんな彼女を再び裏切る事など、決してやってはいけない事なのだ。
心は、葛藤と欲求を押し殺し、耐えるしかないと思った。
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