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悪態
心は玄関先でクダを巻く愛の靴を脱がせると、両脇を抱えて部屋に運んだ。
「うわっ、酔っ払いは重い…」
と、いう感想を口にしつつ。
「失礼だねーアンタ
誰が酔っ払いよ」
寝そうで寝ない愛は、心の言葉には素早く反応して、ツッコミを入れた。
「愛ちゃん、お風呂入れる?」
「ヤダ、もう寝るー」
「ダメだよ。
化粧も落とさないで寝るとお肌にも良くないし。
ワタシも一緒に入るから、ね?」
「うるさいなあ
じゃあ脱がせなさいよ」
「わかったから。
はい、上着脱ごうね。」
心は必死に服を脱がせようとしたが、愛が言うことを聞かないために、風呂に入れることを断念した。
仕方なく、パジャマに着替させることを主目的とし、なんとか着替えさせてベッドに運んだ。
「明日が休みでよかったわ。」
ベッドに大の字になって寝る愛を見て、心は額の汗を拭いながら呟いた。
愛の処理が終わると、心はようやく風呂の準備を始め、一人でのんびりと入浴した。
お尻にはまだローションが残っており、それを念入りに落としたり、ペニスを洗いながら。
湯船に浸かりながら、心は宮埜の事を思い出していた。
興奮して、咄嗟に会いたいとか愛してるって互いに言ってしまっただけかもしれない。
しかし、心にとっては、ずっと耐え、そして押し殺していた感情が爆発したのかもしれない。
実際に宮埜に抱かれた日から、彼のことが忘れられず、ふとしたときに思い出している。
日菜子の話に感化され、ついつい宮埜に電話をしてしまったが、彼は相変わらず優しく、そして、自分に対して真っ直ぐな愛情を持ってくれていた。
一度は女としての人生を諦めてしまった心だったが、再び熱いものが体の中を通り抜けるような感覚にとらわれた。
どうしたらいい?
愛とやり直す事を誓い、さらには働いてもらってさえいる。
経済的にも愛に支えられているこの現実に、また目を背けるのか?
愛の母ともこんなに仲良くなれて、気持ち的にかなり救われた。
二人で温泉に行こうなどと話していた事も全て反故にするのか…
やはり、妻や義母を裏切る事は出来ない。
女の姿で暮らす事を認めてもらえるだけで十分ではないか。
少し冷静に物事を考えられるようになった心は、さっきまで自分が抱いていた甘い感情を捨てようと、あらためて思ったのである。
「うわっ、酔っ払いは重い…」
と、いう感想を口にしつつ。
「失礼だねーアンタ
誰が酔っ払いよ」
寝そうで寝ない愛は、心の言葉には素早く反応して、ツッコミを入れた。
「愛ちゃん、お風呂入れる?」
「ヤダ、もう寝るー」
「ダメだよ。
化粧も落とさないで寝るとお肌にも良くないし。
ワタシも一緒に入るから、ね?」
「うるさいなあ
じゃあ脱がせなさいよ」
「わかったから。
はい、上着脱ごうね。」
心は必死に服を脱がせようとしたが、愛が言うことを聞かないために、風呂に入れることを断念した。
仕方なく、パジャマに着替させることを主目的とし、なんとか着替えさせてベッドに運んだ。
「明日が休みでよかったわ。」
ベッドに大の字になって寝る愛を見て、心は額の汗を拭いながら呟いた。
愛の処理が終わると、心はようやく風呂の準備を始め、一人でのんびりと入浴した。
お尻にはまだローションが残っており、それを念入りに落としたり、ペニスを洗いながら。
湯船に浸かりながら、心は宮埜の事を思い出していた。
興奮して、咄嗟に会いたいとか愛してるって互いに言ってしまっただけかもしれない。
しかし、心にとっては、ずっと耐え、そして押し殺していた感情が爆発したのかもしれない。
実際に宮埜に抱かれた日から、彼のことが忘れられず、ふとしたときに思い出している。
日菜子の話に感化され、ついつい宮埜に電話をしてしまったが、彼は相変わらず優しく、そして、自分に対して真っ直ぐな愛情を持ってくれていた。
一度は女としての人生を諦めてしまった心だったが、再び熱いものが体の中を通り抜けるような感覚にとらわれた。
どうしたらいい?
愛とやり直す事を誓い、さらには働いてもらってさえいる。
経済的にも愛に支えられているこの現実に、また目を背けるのか?
愛の母ともこんなに仲良くなれて、気持ち的にかなり救われた。
二人で温泉に行こうなどと話していた事も全て反故にするのか…
やはり、妻や義母を裏切る事は出来ない。
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