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悔いなき懺悔
やはり、愛は自身の浮気について、隠す事は出来なかった。
藤村との逢瀬を終え、帰宅した愛は、ちゃんと心に話そうと決めていた通り、自身が浮気している件を語った。
この話し合いは、夫婦間で行えばよかったが、この家のお金をほぼ全部出している美都子を抜きで話す事は考えにくく、また、心とも仲が良かったことから、その場に呼ぶ事にした。
心も美都子も、ついに来たかという感じで、愛の告白に、ほとんど驚く事はなかった。
「ごめんなさい…」
愛は、正直な今の自分の気持ちを話した後、謝罪の言葉を述べた。
「愛ちゃん、謝らないで。
そもそもこんな事になったのは、ワタシが原因なんだから。
ワタシさえ、男のままでいれば、こんな事にはならなかったと思う。
こちらこそ、ごめんね。」
「違うの、心
私、あなたの事を許すとか許さないとか、偉そうなことばかり言って。
主導権がこっちにある事をいい事に、会社の人に告白され、その誘惑に抗う事すら出来ず、後戻り出来ないところまで来た…」
「ううん。
そんなの当たり前の事よ。
ワタシ、愛ちゃんをいっぱい傷つけたから…
愛ちゃんには幸せになって欲しいと心から思ってたの。
でも、こんな体では、愛ちゃんを幸せに出来ないっていうのはわかってるし…
こういうカタチになるのが、お互いにとって一番いい事なんだと思うよ。」
「心…」
「離婚しよう。」
「……うん…」
愛は、心の提案に、小さな声で返事をした。
夫婦の会話を黙って聞いていた美都子だったが、二人が沈黙した瞬間に、口を開いた。
「愛
あなた達夫婦間の事については、私がとやかく言うべきことじゃないって、よく理解してるつもり。
私としては、せっかく一緒に住んでもらえて、とても楽しい生活を送らせてもらったけど、離婚するんだったら、その生活も終わりってことね。」
「お母さん
本当にごめんなさい。」
「私に謝ることはないわ。
愛
私ね、心さんの方について行く事に決めたの。
だから、このお家は愛にあげるわ。」
「えっ!」
愛は、思わず顔を上げ、目を白黒させながら美都子を見つめた。
「心さんにもね、了解を得てるから、その辺のことは心配しないで。」
「心…
本当?」
「うん。
お義母さんとは、本当に気が合うっていうか、一緒にいてて、楽しくて仕方がないの。
これは、お互いに思ってて。」
まさかの二人の話に、愛は絶句した。
藤村との逢瀬を終え、帰宅した愛は、ちゃんと心に話そうと決めていた通り、自身が浮気している件を語った。
この話し合いは、夫婦間で行えばよかったが、この家のお金をほぼ全部出している美都子を抜きで話す事は考えにくく、また、心とも仲が良かったことから、その場に呼ぶ事にした。
心も美都子も、ついに来たかという感じで、愛の告白に、ほとんど驚く事はなかった。
「ごめんなさい…」
愛は、正直な今の自分の気持ちを話した後、謝罪の言葉を述べた。
「愛ちゃん、謝らないで。
そもそもこんな事になったのは、ワタシが原因なんだから。
ワタシさえ、男のままでいれば、こんな事にはならなかったと思う。
こちらこそ、ごめんね。」
「違うの、心
私、あなたの事を許すとか許さないとか、偉そうなことばかり言って。
主導権がこっちにある事をいい事に、会社の人に告白され、その誘惑に抗う事すら出来ず、後戻り出来ないところまで来た…」
「ううん。
そんなの当たり前の事よ。
ワタシ、愛ちゃんをいっぱい傷つけたから…
愛ちゃんには幸せになって欲しいと心から思ってたの。
でも、こんな体では、愛ちゃんを幸せに出来ないっていうのはわかってるし…
こういうカタチになるのが、お互いにとって一番いい事なんだと思うよ。」
「心…」
「離婚しよう。」
「……うん…」
愛は、心の提案に、小さな声で返事をした。
夫婦の会話を黙って聞いていた美都子だったが、二人が沈黙した瞬間に、口を開いた。
「愛
あなた達夫婦間の事については、私がとやかく言うべきことじゃないって、よく理解してるつもり。
私としては、せっかく一緒に住んでもらえて、とても楽しい生活を送らせてもらったけど、離婚するんだったら、その生活も終わりってことね。」
「お母さん
本当にごめんなさい。」
「私に謝ることはないわ。
愛
私ね、心さんの方について行く事に決めたの。
だから、このお家は愛にあげるわ。」
「えっ!」
愛は、思わず顔を上げ、目を白黒させながら美都子を見つめた。
「心さんにもね、了解を得てるから、その辺のことは心配しないで。」
「心…
本当?」
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