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相互不信
「愛、じゃあ聞くけど、あなたが好きになったって人とどうしたいって思ってるの?」
美都子は、冷静な口調で愛に問いかけた。
「うん…
彼は…一緒になりたいって…」
「それは、あなたもなんでしょ?」
「…
うん…」
「もし、そうなったとしたら、私は一緒には住めなくなるわよね。
ココ以外で、相手の親と同居したいって思う人なんていないと思うし。」
「それは…」
「私もそうなったら、また一人暮らしをしようと思ってたんだけど…
ココが一緒に暮らしてくれるって言ってくれて…」
「心…」
「愛ちゃん、安心して。
さっきも言ったけど、お義母さんと一緒に住むのは、ワタシの希望でもあるの。」
「心、ごめんなさい…
こんな事私が言えた義理じゃないけど…
お母さんの事をよろしくお願いします。」
愛は、心に向かって頭を深々下げた。
「愛ちゃん、やめてよ。
愛ちゃんと離婚したら、夫婦関係は終わってしまうけど、全ての関係性が切れてしまうとは思ってないのね。
勝手な言い方するけど、愛ちゃんのことは変わらず大好きだし、仲のいい友人のような関係になれたらって思ってる。
愛ちゃんさえよければ。」
「心…
いいの?」
「うん。」
「すごく有り難くて嬉しい言葉だわ。
私の方こそ、どうかよろしくお願いします。」
愛は、涙目になり、また深々と頭を下げた。
こうして、心と愛の結婚生活に終止符が打たれ、程なくして役所に離婚届を提出。
二人は他人となった。
勿論、心と美都子も義理の親子の関係ではなくなったが、美都子にとっては、その方が後ろめたさのようなものがなくなり、気持ちが格段に軽くなった。
一見すると、三人ともが辛い選択をしたように見えたが、実際は、皆が望んでいた形とたり、前向きに捉えることが出来たのである。
正式に離婚届を提出した後も、三人は共同生活を続けていたが、愛は不倫相手の藤村のところに泊まる事が多くなり、心と美都子も、新居探しのために東京に行き、留守がちになった。
その日も二人で上京すると、不動産巡りをし、ほぼ決まりかけていた物件を、再度見学した。
「ココ
私、この家を気に入ったわ。」
「うん。
素敵だと思う。
こんなに広いし。」
「でも、郊外すぎない?」
「都心なんて絶対ムリだし、ここで全然いいと思うよ。」
「じゃあ、決めちゃおうか?」
美都子は、埼玉県内のこの物件の購入を決め、契約を交わした。
美都子は、冷静な口調で愛に問いかけた。
「うん…
彼は…一緒になりたいって…」
「それは、あなたもなんでしょ?」
「…
うん…」
「もし、そうなったとしたら、私は一緒には住めなくなるわよね。
ココ以外で、相手の親と同居したいって思う人なんていないと思うし。」
「それは…」
「私もそうなったら、また一人暮らしをしようと思ってたんだけど…
ココが一緒に暮らしてくれるって言ってくれて…」
「心…」
「愛ちゃん、安心して。
さっきも言ったけど、お義母さんと一緒に住むのは、ワタシの希望でもあるの。」
「心、ごめんなさい…
こんな事私が言えた義理じゃないけど…
お母さんの事をよろしくお願いします。」
愛は、心に向かって頭を深々下げた。
「愛ちゃん、やめてよ。
愛ちゃんと離婚したら、夫婦関係は終わってしまうけど、全ての関係性が切れてしまうとは思ってないのね。
勝手な言い方するけど、愛ちゃんのことは変わらず大好きだし、仲のいい友人のような関係になれたらって思ってる。
愛ちゃんさえよければ。」
「心…
いいの?」
「うん。」
「すごく有り難くて嬉しい言葉だわ。
私の方こそ、どうかよろしくお願いします。」
愛は、涙目になり、また深々と頭を下げた。
こうして、心と愛の結婚生活に終止符が打たれ、程なくして役所に離婚届を提出。
二人は他人となった。
勿論、心と美都子も義理の親子の関係ではなくなったが、美都子にとっては、その方が後ろめたさのようなものがなくなり、気持ちが格段に軽くなった。
一見すると、三人ともが辛い選択をしたように見えたが、実際は、皆が望んでいた形とたり、前向きに捉えることが出来たのである。
正式に離婚届を提出した後も、三人は共同生活を続けていたが、愛は不倫相手の藤村のところに泊まる事が多くなり、心と美都子も、新居探しのために東京に行き、留守がちになった。
その日も二人で上京すると、不動産巡りをし、ほぼ決まりかけていた物件を、再度見学した。
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私、この家を気に入ったわ。」
「うん。
素敵だと思う。
こんなに広いし。」
「でも、郊外すぎない?」
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