夫が女になって帰ってきた!

フロイライン

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其の理由

就寝の時間を迎えた心、美都子、宮埜は、まだリビングで話していた。

主に心が話していたが、その内容に美都子も宮埜も驚愕した。


「二人共、寝る前にワタシの話を聞いてくれてありがとう。」



「いや、いいんだけど…」


美都子は、ただ頷くだけだったが、宮埜は困惑の表情を浮かべた。


「なぜ、三人で住む事になったか

それはワタシの提案ではあるんだけど、詳しい事も聞かずに、宮埜さんは独身貴族のような一人暮らしをやめてここに引越してくれた。

美都子は、先日、家を購入したばかりなのに、また、この家を買ってくれた。


二人には感謝してもしきれません。」


心は、あらためて二人に頭を下げた。


そして、いよいよ本題に入った。


「三人で住む理由なんだけど、それは、宮埜さんがワタシを愛してくれてるから。

ワタシも宮埜さんの事を愛しています。」


それを聞いた美都子は、表情こそ変えなかったが、視線を切って俯いてしまった。

心は、気にする事なく話を続けた。


「都合が良すぎる話だと思うけど、ワタシは、美都子の事も心から愛しています。

そして、美都子もそう思ってくれています。


なぜ、ワタシが三人で住もうと思ったか

理由はまさに、ここにあるんです。」



「えっ、どういうこと?」


美都子は、ハッとして心の方を見た。


だが、心はかまわずに続けたのである。


「宮埜さん」


「えっ、はい…」


「美都子の事もワタシと変わらずに愛してくれますか?」


ど直球の質問だった。


「へっ?」


「だから、ワタシとするように、美都子も抱いてもらいたいって言ってるんです。」


「ちょ、ちょっと、何言ってんのよ、ココ」


慌てふためく美都子を尻目に、心は宮埜を見つめていた。

宮埜は、少し戸惑ってはいたが、すぐに


「はい」

と、返事をしたのだった。


心の狙いはまさにここにあった。


性欲が強く、オールマイティの宮埜は、女であれば誰でも大丈夫で、それが高じてニューハーフにまで手を出し、ハマってしまった。

それに比べれば、少し歳は取っているが、美都子を抱くことなど造作もないこと…

美都子も、自分ではなく本物の男に抱かれたら、感動は今の比ではない。
そう確信していた。

宮埜と美都子は二十近く年齢に差があるが、それも大丈夫だと踏んでいた。

宮埜は、そんな思いに応えてくれたのだ。


三人が幸せになれる


心の選択は、見事にハマったのである。
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