夫が女になって帰ってきた!

フロイライン

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攻めの一手

「心ちゃん!

こっちこっち」


みりあが十メートルほど先から手を振っている姿が、心の目に入ってきた。



心は、満面の笑みを浮かべ、みりあに駆け寄り、そして、抱擁した。



「久しぶり!みりあちゃん!


めっちゃ会いたかった!」



「ワタシもよ!

元気にしてたの?」



「元気よ。

バツイチになっちゃったけど。」



心は、そう言うと舌を出して笑った。


「話はゆっくり聞くわ。

ご飯まだでしょ?


何か食べようよ。」


「うん!」


二人は、以前一緒に行ったパスタ店に入り、食事しながら喋った。

元々は男性だった二人も、今はすっかり身も心も女性となり、女子友達の如く、いろんな話をし、そして、よく喋った。


「それにしても心ちゃん

前から美人だったけど、ホントに綺麗になったわね。」



「そんな事ないよ。

でも、離婚して、またフルタイムで女の子での生活が出来るようになったから、少しはそうなれたのかも。」


「まあ、色々大変だったわね。」



「自分の不徳の致すところで…


でも、向こうではお仕事を見つけられなかったし、こうなるのも時間の問題だとは薄々思ってたけど。」


「そりゃムリよ。

昼間の仕事なんて、なかなかね。
時代が変わったっていっても、ニューハーフが市民権を得られてないもの。
特に仕事面ではね。」


「そうだね。

つくづくそれは感じた。

ちゃんと手術して戸籍も女性になれたら、少しは違ってきてたのかもしれないけど。」


「手術するの?」



「しないわよ。
別にワタシ、性同一性障害でも何でもないわよ。

趣味をこじらせてこんな風になったわけだし。」



「趣味でタマまで取っちゃうのは心ちゃんだけよ、きっと。」


みりあは爆笑しながら言った。


「趣味から段々本気になったのよ。
後悔なんて1ミリもしてないわ。」


「それは、よかった。

あ、そうそう

ところで、話をしてたお仕事の件だけど、どうする?」


「その事なんだけど、ワタシに務まるのかなあ…

ショーパブのときは全然そんな事思わなかったけど、ヘルスはねえ…不安しかないわ。」


「まあ、大変は大変だけど。」


「みりあちゃんみたいに美人で、さらにエッチも上手だったら考えるけど…
ワタシって、アソコが小さいじゃない?

ニューハーフヘルスって大きい方が好まれるでしょ?

それに、逆アナは絶対ムリだと思う。」


「大丈夫よ。

だって、女性とは玉無しなのに挿入出来てるんでしょ?」


「それはまあ…」


「勃たせるクスリ飲めばいいわけだし、大丈夫よ。

心配しなくても。」


みりあはそう言って笑った。

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