夫が女になって帰ってきた!

フロイライン

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天賦の才

「いつから来てもらえますか?」


店長の浅野は、心にそう声をかけた。


「えっ

まだ何もお話ししてないんですけど。」


「いやいや

私もこの仕事をやって長いんです。
一目見れば、大体のことはわかります。

あなたは間違いなくスターになれますよ。」


「そんな…

ワタシは、全然素人で、正直言って右も左もわからない状態で応募させていただいたんです。

そんな自信はありません。」



「みりあちゃんから事前に聞いていて、こちらとしてもある程度の期待をしていたんですが、あなたは想像以上でした。

整形もせずにこれだけの美しさでいられるのは、奇跡としか言いようがありませんよ。」


「整形してるとかしてないとか、わかるんですか?」


「わかるに決まってるじゃないですか。

ウチの子達も目や鼻、唇なんかをいじってますけど、やっぱりわかるんですよね。

美容整形の技術が格段に進歩したと言っても。

ニューハーフで成功する人って、なる前から決まってるんです。

あなたも多分、男時代から可愛かったんでしょう。

よくわかります。」


ある程度年齢がいってるにもかかわらず、浅野は茶髪で、胡散臭さを漂わせ、そして饒舌で軽かった。
だが、その目つきは鋭く、心をじっと観察しているかのようであった。


兎にも角にも、心は面接に行くなり即採用となり、一週間後から店で働くことになったが、客として何度も来ていたので、実習はせず、口頭にて注意事項を聞くだけで済むようだ。


ショーパブではなくヘルスで働くのは、深夜まではキツイと判断しての事だったが、それとは別に、愛と離婚し、ニューハーフとして堂々と生きられるようになった事が大きかった。

この美貌と体を使って、どこまでやれるのかを試してみたい。

さらに、ニューハーフになってから芽生えたMっ気を満たしたいという思いがあった。


そして、美都子もまた、面接を受けていた。

働かなくても十分な資産を有していたが、すっかり体も健康となり、心も働く事になり、自分も外で働いてみたいと思ったからだった。


最初はスーパーの店員にでもなろうかと考えていたが、心がニューハーフヘルスの面接を受けたのに感化され、美都子も風俗の道に進もうとしていた。

熟女専門の風俗に。


自分のような五十を過ぎた女に需要があるのか心配していた美都子だったが、もっと高年齢の女性もバリバリ頑張っていると聞き、目から鱗状態だった。


美都子も即採用が決まり、心共々、風俗業に就く事になったのだった。
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