夫が女になって帰ってきた!

フロイライン

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近況

「愛と電話で喋ったらね。

ココの事ばかり聞いてきたわ。

元気にしてるかって。」

美都子がそう話すと、心は少し驚いてみせた。


「愛ちゃんが?」



「あの子って、ホントにわかりやすい性格してるんだから。」



「幸せに暮らせてるのかなあ。」



「どうかしらね。

自分の生活が幸せなら、ココが元気か?なんて聞いてきたりする事はなかったと思うわ。

別れてみて、あらためてココの良さがわかったんじゃないかしらね。」



「ワタシは愛ちゃんを裏切った身だし…
この体では彼女を幸せにする事は出来ないし。

新しい彼氏さんと幸せになってほしいって、心からそう思ってる。」


心は、神妙な表情で言った。


「それについては、まあその通りなんだろうけど、あなたのことが好きだっていう気持ちがありながら、怒りにまかせて他の男に行ったのは失敗だったって、今頃気づいてんじゃないかな。」


「…」


「ヨリを戻してほしいって言われたら、どうする?」



「えっ…」



「たとえば、の話よ。」


「わかんないよ。
でも、愛ちゃんにとってそれが最良の道だって言うのなら…
真剣に考えてはみるけどね。」



心に心配された愛だったが、藤村との同棲生活は、それなりには充実していた。

しかし、それは夜の生活においてのみで、日常生活における、藤村の振る舞いや言動は、正直言って、あまり好きにはなれないでいた。

そして、藤村の一挙手一投足を、どうしても心と比べてしまい、その違和感には思うところがあった。

ただ、セックスにおいては圧倒的な差があり、日常の些細な不満の積み重ねを、一気に払拭し、相殺してしまうほどだった。


その日も激しいセックスをした後、二人はベッドの中で少し会話を交わしていたが、程なくして藤村は寝てしまった。


愛は、藤村の寝顔を見ながら、少し物思いに耽るような表情を浮かべていたが、やがて、背中を向けて自分も眠りについた。


些細な事の積み重ね…


既に、少しずつではあるが、愛の疑問、不満などが積み重なっていった。
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