夫が女になって帰ってきた!

フロイライン

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魔改造

昼休みになり、藤村の魔の手からようやく解放された愛だったが、数え切れないくらいにイカかされ、もうクタクタになってしまっていた。


そして、外に出ると、藤村に向かって縋るような目をして訴えた。


「もう、許して…


これじゃあ仕事にならないわ…」



「愛

俺もこんなことはしたくないんだ。

ただ、キミに別れるって言われて、気が動転してしまってね。

気がついたらこうなってたって話さ。」   




「そんな…」



「それくらいキミのことが好きって事なんだ

わかってくれよ。」


藤村は、言葉こそ真剣だったが、その表情はニヤついており、今、自分は完全に愛の上に立っていると、ハッキリと自覚していた。



「私の負けよ…

もう、別れてなんて言わないから、本当に許して。

私、この仕事に人生を賭けてるの。

今の私から仕事を取り上げられたら、もう何も残らないわ。

だから、職場でだけは、こんな事はしないで。

お願い…」



「うーん…

俺って、すごく心配性なんだよ。

今、キミに捨てられたら、俺は生きていけない。」



「だから、それはもう…」


「キミを信じてないわけじゃないんだ。

でも、キミは一度は俺の事を大嫌いと言って別れようとした。

ここで解放したら、また逃げられるかもしれない。

それが怖いんだよ。」


「だから、それは…」


「もう少しこのままで様子を見るよ。

それでもキミが俺の事を捨てないってなったら、職場でする事はやめるよ。」



「そんな…」



「昼からもまた装着をするようにね。


さあ、飯にしよう。」


藤村は、二、三歩歩き出し、愛の方を振り返って言った。


この悪魔のような男の毒牙にかかり、愛は絶望感に包まれ、立ち尽くした。


こんなクズ以下の男に引っ掛かったのは、自業自得だと自分に言い聞かせていた。

しかし、夫の心さえ女性にならなければ、間違ってもこんな状況にはなっていなかったはずだ。


後悔してもしきれない…


それでも、愛は心に対する憎しみを抱くことはなかった。


ただ、今は、心に会いたい

心ともう一度、やり直したい


それだけしか頭に浮かんでこなかった。
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