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バラ色の人生
風俗嬢としての仕事に勤しむ美都子は、その日も最初の客と待ち合わせをし、ホテルに入っていったが、何やら様子が違った。
客の男が
「もう、優斗君
なんで来たのよ」
そう、自分に熱を上げている優斗だったからだ。
「だって、最近、会ってくれないじゃないですか。」
「それは…」
「だから、我慢出来ずに会いにきちゃったんです。」
「…」
「なんで、僕を避けるんですか?
プライベートで会ってくれるって言ったじゃないですか。」
「まあ、それはそうなんだけど…」
たしかに、最近、美都子は優斗と会わなくなった。
いや、会えなくなったのだ。
それは、少しだけ冷静になれたからだ。
二十代前半の若くて美しい男性に好意を抱かれ
自分も我を忘れて夢中になってしまった。
だが、一歩引いて考えると、やはり間違った事だと気付いてしまったのだ。
デートをしても、周りの目は気になるし、どう見ても親子…
いや、孫でもおかしくないんじゃないかとさえ思えた。
やはり、釣り合いの取れていない相手と恋なんてするもんじゃない。
それは、自分にとっても、相手にとっても…そう結論づけた美都子は、次第に優斗を避けるようになったのだった。
「だからって、また予約入れて来るなんて。
もう、お金の無駄使いだからやめなさい。」
「えっ、僕は出禁ですか?」
「違うわよ。
私なんかにお金を使わず、もっと他の事に使いなさいって言ってるの。」
「あなたと会う事が僕にとって一番大事なんです。
だから、この時間を買ったんです。
抱かせて下さい。」
「もう…」
美都子は、優斗に抱きつき、キスをした。
「好きよ、優斗君」
前言を撤回し、アッサリと正直な気持ちを言ってしまう美都子
やはり、この青年の魅力の前では、倫理観や後ろめたさなど、そのようなタテマエが、何の役にも立たない事を、あらためて思い知らされたのだった。
客の男が
「もう、優斗君
なんで来たのよ」
そう、自分に熱を上げている優斗だったからだ。
「だって、最近、会ってくれないじゃないですか。」
「それは…」
「だから、我慢出来ずに会いにきちゃったんです。」
「…」
「なんで、僕を避けるんですか?
プライベートで会ってくれるって言ったじゃないですか。」
「まあ、それはそうなんだけど…」
たしかに、最近、美都子は優斗と会わなくなった。
いや、会えなくなったのだ。
それは、少しだけ冷静になれたからだ。
二十代前半の若くて美しい男性に好意を抱かれ
自分も我を忘れて夢中になってしまった。
だが、一歩引いて考えると、やはり間違った事だと気付いてしまったのだ。
デートをしても、周りの目は気になるし、どう見ても親子…
いや、孫でもおかしくないんじゃないかとさえ思えた。
やはり、釣り合いの取れていない相手と恋なんてするもんじゃない。
それは、自分にとっても、相手にとっても…そう結論づけた美都子は、次第に優斗を避けるようになったのだった。
「だからって、また予約入れて来るなんて。
もう、お金の無駄使いだからやめなさい。」
「えっ、僕は出禁ですか?」
「違うわよ。
私なんかにお金を使わず、もっと他の事に使いなさいって言ってるの。」
「あなたと会う事が僕にとって一番大事なんです。
だから、この時間を買ったんです。
抱かせて下さい。」
「もう…」
美都子は、優斗に抱きつき、キスをした。
「好きよ、優斗君」
前言を撤回し、アッサリと正直な気持ちを言ってしまう美都子
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