夫が女になって帰ってきた!

フロイライン

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EVE

「」「とにかく、明日に相手の藤村って男に接触して、話をするしか方法はないだろう。

向こうの出方を見ない事には、作戦の立てようもないし。」


宮埜は、そう言って皆の顔を見回した。


「そうね。
今日は、早めに休んで明日に備えましょう。

ワタシ、ご飯作ってきます。」

心が立ち上がると、岸田も同じタイミングで立ち上がった。


「それじゃあ、僕も失礼致します。

また、明日の集合時間を教えて下さい。」

岸田は、そう言って帰り支度を始めようとしたが、心が腕を掴んで止めた。

「岸田さん
よかったら泊まっていけば?」


「えっ」


「いいでしょ?

宮埜さんも、愛ちゃんも。」


心の言葉に、愛は頷き、宮埜も同意するかと思いきや

「二人がいいなら、俺は…

でも、美都子さんが…」


「大丈夫よ。
美都子は今日は帰ってこないから。

ステイのお客さんの予約が入ったんだって。」


心は、携帯の画面を見つめながら言った。


「そうか。

じゃあ、岸田、泊まってけよ。
俺は偉そうに言える立場じゃねえけど。」


「いいんですか。

ありがとうございます。」


願ったり叶ったりの岸田は、嬉しそうに頷いた。


そんな中で、愛だけは、さすがに沈んだ表情でいたが、心が愛の手を握り

「大丈夫。」

と、力強い言葉で励ました。

愛は、心を見上げると、目を潤ませながら大きく頷いた。


「さあ、ご飯を作るわよ」

愛がキッチンに行こうとすると、愛も立ち上がり


「私も手伝う」

と、言ってその後に続いた。


テーブルに残され宮埜と岸田は、顔を見合わせ、笑みを漏らした。


「宮埜さん」


「ん?」


「宮埜さんが羨ましいです。

あの二人と毎日一緒に暮らしているなんて。」


「まあな。

でも、岸田

お前が興味持ってるのは心だけだろ?」



「いえ。
愛さんも素敵だと思います。

あれほどの美人は、そうはいませんよ。」


「へえ。
岸田は、ニューハーフにしか関心がないと思ってたよ。」


「宮埜さんも女性もニューハーフも両方イケる口でしょう?

僕だって同じです。

女性にもちゃんと関心がありますし、恋心も抱きます。

そうじゃなかったら、心ちゃんにも関心なんて示しませんよ。

フツーの男好きとニューハーフ好きは、全く違いますからね。」


「まあ、俺も同意するよ。」


宮埜は、そう言うとニヤリと笑い、コーヒーを一口飲んだ。
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