夫が女になって帰ってきた!

フロイライン

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五里霧中

藤村は、落ち着いた表情で四人を家の中に通した。

そして、元々は愛と心、美津子が食事をしていた四人がけのテーブルに案内した。

「ちょっと待ってください。
もう一つ椅子を用意しますから。」


藤村は自身の書斎に行き、パソコン机の方から椅子を運んできた。

愛が誕生日席に座り、それを挟んで藤村と心、宮埜と岸田が横並びに座った。


「では、お話をお聞きしましょうか。

内容については、大体の予想はついていますが。」


「それでは、私の方から話をしたいと思います。

私は、愛さんが元いた会社の同僚で、宮埜という者です。
愛さんから、あなたのことで相談を受け、ここまでやってきた次第です。」


「なるほど。

どんな話をしたのかな
愛は。」


藤村は、依然として余裕のある表情で愛の方に視線を移した。


「決まってるでしょ。
アンタが犯罪者だって話よ。

三人には本当に迷惑をかけてしまったけど、私一人ではどうにも手に負えないので、来てもらったってわけよ。」


「ほう。
酷い言いようだね。

僕が犯罪者だって?
言いがかりはやめてもらいたいな。」


「あの、藤村さん

そうおっしゃいますが…

あ、私は岸田と申します。
私も愛さんの元同僚です。」


「岸田さんね。

何か私に問題があるんですか?」



「二つあります。

まずは、あなたは愛さんとの行為を動画に撮り、それをネタに愛さんを強請った。
これは、立派な犯罪行為です。

次に、あなたは愛さんを連れて、乱交パーティーに参加した。

それも女性を提供する側として。

これも犯罪行為です。

そのパーティーは、Dエンジェルという会社が運営するもので、会員は政治家や企業の経営者、官僚など、地位のある人間ばかりです。」


「何をバカな。

あまり無責任な発言はやめてもらえますか?

私は愛の性癖を知り、彼女を満足させるために、そういうところに出入りしていただけです。」


「藤村さん
あなたも無責任な発言はやめてもらってもいいですか。」


「は?」


「Dエンジェルの話を、我々が外ですると、困るのはあなたの方じゃないんですか。」


「…」


少しだけ、藤村の表情が変わった。
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