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本意と翻意
「宮埜さん
さっきも言った通り、私は心を愛しています。
でも、もう昔のような二人には戻れないという事も自覚しています。」
愛は、淡々と語り始めた。
「今回、この家で少しの間だけど、暮らさせてもらって、私、何かいいなって思ったんです。」
「えっ、何が?」
愛がいいと言ったものが何かわからず、宮埜は不思議そうな顔をした。
「宮埜さん、心、うちの母が同居している、このスタイルがです。
あ、岸田さんもいましたね。」
「そんなのがいいと?」
「ええ。
二人じゃなくて、三人、四人で暮らすメリットだと思うんです。
もし、心と私がヨリを戻す事になって、二人で暮らし始めたとしても、いつかダメになるような気がするんです。
その点、こうやって多人数で住んでると、イライラしたり、一人で溜め込む事が無くなるような気がするんです。」
「なるほど
言わんとしている事は、何となくわかるよ。」
「昔に戻れないとわかってて、また昔と同じような形態で暮らしても、きっと上手くいかないと思うんです。
だったら、今まで通りのスタイルの中に、私が入れてもらうっていうのが理想的だと思います。」
「そうか…
愛ちゃんはそう言ってるけど、心はどう思う?」
「ワタシも、愛ちゃんと同じ考えかな…」
心は同意こそしたが、やはり、性転換してもはや男ではないという後ろめたさから、ハッキリとした言い方はしなかった。
さっきも言った通り、私は心を愛しています。
でも、もう昔のような二人には戻れないという事も自覚しています。」
愛は、淡々と語り始めた。
「今回、この家で少しの間だけど、暮らさせてもらって、私、何かいいなって思ったんです。」
「えっ、何が?」
愛がいいと言ったものが何かわからず、宮埜は不思議そうな顔をした。
「宮埜さん、心、うちの母が同居している、このスタイルがです。
あ、岸田さんもいましたね。」
「そんなのがいいと?」
「ええ。
二人じゃなくて、三人、四人で暮らすメリットだと思うんです。
もし、心と私がヨリを戻す事になって、二人で暮らし始めたとしても、いつかダメになるような気がするんです。
その点、こうやって多人数で住んでると、イライラしたり、一人で溜め込む事が無くなるような気がするんです。」
「なるほど
言わんとしている事は、何となくわかるよ。」
「昔に戻れないとわかってて、また昔と同じような形態で暮らしても、きっと上手くいかないと思うんです。
だったら、今まで通りのスタイルの中に、私が入れてもらうっていうのが理想的だと思います。」
「そうか…
愛ちゃんはそう言ってるけど、心はどう思う?」
「ワタシも、愛ちゃんと同じ考えかな…」
心は同意こそしたが、やはり、性転換してもはや男ではないという後ろめたさから、ハッキリとした言い方はしなかった。
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