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別れ
「もうすぐ、選挙がある。」
今野は、ゆっくり話し始めた。
「選挙?
えっ、そうだった?」
「総理は、近いうちに衆議院を解散し、選挙戦に突入するのは、まずもってして間違いない状況だ。」
「へえ、そうなんだ。
ワタシ、そういうことに全然疎いから。」
「いや、大多数の国民なんて、そんなもんさ。
だから、ヤツらは好き勝手してる。」
「なるほど。」
「でも、もうそういう時代は終わりだ。
解散総選挙となれば、間違いなく与党は議席を減らし、野党に票が流れる。
その受け皿の一つとなるのが、ウチさ。」
「そうよね。
ワタシも投票するからね。」
「ありがとう…
それで…心
話っていうのは…」
今野がそう言ったところで、心はハッとした。
ようやく、彼が何を言いたいのか理解したのだった。
「リュウ…
そっか…
別れたいって事なのね、ワタシと。」
「…
いや、それは…」
「ううん。
選挙戦になったら、各党の粗探しが始まって、足の引っ張り合いが始まるから、スキャンダルが出てきたら、致命傷になる。
ワタシみたいなオカマと付き合ってると世間に知れたら…」
「あ、いや…
俺は代議士じゃなくて、ただの秘書だから…」
「同じことよ。
リュウが付いている先生って、党首なんでしょ?
民国党の。」
「うん。」
「だったら尚更よ。
そんな危ない橋を渡っちゃダメ。
話はよくわかったわ。
今のうちに別れといた方がいいわね。」
心は気丈にそう言ったが、その表情には動揺の色が大きく、今にも泣きそうになっていた。
今野は、ゆっくり話し始めた。
「選挙?
えっ、そうだった?」
「総理は、近いうちに衆議院を解散し、選挙戦に突入するのは、まずもってして間違いない状況だ。」
「へえ、そうなんだ。
ワタシ、そういうことに全然疎いから。」
「いや、大多数の国民なんて、そんなもんさ。
だから、ヤツらは好き勝手してる。」
「なるほど。」
「でも、もうそういう時代は終わりだ。
解散総選挙となれば、間違いなく与党は議席を減らし、野党に票が流れる。
その受け皿の一つとなるのが、ウチさ。」
「そうよね。
ワタシも投票するからね。」
「ありがとう…
それで…心
話っていうのは…」
今野がそう言ったところで、心はハッとした。
ようやく、彼が何を言いたいのか理解したのだった。
「リュウ…
そっか…
別れたいって事なのね、ワタシと。」
「…
いや、それは…」
「ううん。
選挙戦になったら、各党の粗探しが始まって、足の引っ張り合いが始まるから、スキャンダルが出てきたら、致命傷になる。
ワタシみたいなオカマと付き合ってると世間に知れたら…」
「あ、いや…
俺は代議士じゃなくて、ただの秘書だから…」
「同じことよ。
リュウが付いている先生って、党首なんでしょ?
民国党の。」
「うん。」
「だったら尚更よ。
そんな危ない橋を渡っちゃダメ。
話はよくわかったわ。
今のうちに別れといた方がいいわね。」
心は気丈にそう言ったが、その表情には動揺の色が大きく、今にも泣きそうになっていた。
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