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処刑
「大西、朝から騒がしかったが、何かあったのか?」
若頭の山村道明が事務所の外を覗きながら大西に質問した。
「はい… ウチの松山亮輔が、よりによってオヤジの女に手を出してたことが昨日オヤジの耳に入りまして…」
「そうか… そりゃあ大変だな。で、松山は?」
「さっき車に乗せられて連れていかれました。多分あそこに向かったんだと思います。」
「ああ。自業自得とはいえ気の毒なことだな。松山はいくつだ?」
「19です。」
「19か… これからだというときにな。」
山村はポツリと呟いた。
その頃亮輔は既にその場所に到着していた。
手足を繋がれてベッドに寝かされただ見知らぬ天井を見つめ恐怖している中、白衣を着た男が入ってきた。
「腎臓を取られるんすか!それとも…」
亮輔は自由の利かない両手足の代わりに必死に首を動かし、その白衣の男を見つめた。
「松山さん、多村組長からのご慈悲で麻酔はしてあげるようにと言われております。
だから何の心配もありません。
さあ、これを嗅いで下さい。」
男は亮輔の口元に透明のマスクのようなものを被せた。
少しだけ抵抗するように顔を左右に振ったが
まもなくその動きも鈍くなり、静かに眠りについた。
若頭の山村道明が事務所の外を覗きながら大西に質問した。
「はい… ウチの松山亮輔が、よりによってオヤジの女に手を出してたことが昨日オヤジの耳に入りまして…」
「そうか… そりゃあ大変だな。で、松山は?」
「さっき車に乗せられて連れていかれました。多分あそこに向かったんだと思います。」
「ああ。自業自得とはいえ気の毒なことだな。松山はいくつだ?」
「19です。」
「19か… これからだというときにな。」
山村はポツリと呟いた。
その頃亮輔は既にその場所に到着していた。
手足を繋がれてベッドに寝かされただ見知らぬ天井を見つめ恐怖している中、白衣を着た男が入ってきた。
「腎臓を取られるんすか!それとも…」
亮輔は自由の利かない両手足の代わりに必死に首を動かし、その白衣の男を見つめた。
「松山さん、多村組長からのご慈悲で麻酔はしてあげるようにと言われております。
だから何の心配もありません。
さあ、これを嗅いで下さい。」
男は亮輔の口元に透明のマスクのようなものを被せた。
少しだけ抵抗するように顔を左右に振ったが
まもなくその動きも鈍くなり、静かに眠りについた。
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