ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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作品

3ヶ月が経過した。 


普通ならすぐに退院出来たはずだが 
逃亡されては困るということで 
亮輔はほぼ監禁される形でこの病院での入院生活を続けさせられていた。 

「ご気分はいかがですか?」 

今日も白衣の男が亮輔の個室にやってきた。 

「…」 

「相変わらず不機嫌ですね。 
では診察させてもらいますよ。」 

亮輔は嫌そうに服を捲って胸を出した。 

「いい感じです。 

かなり皮膚にもゆとりが出来て 
自然な膨らみに見えます。 
女性らしい皮下脂肪が付いたのと乳腺が張ってきましたからね。
やはり女性ホルモンの投与のおかげですね。 
乳首や乳輪も最初とは見違えるほど大きくなっています。 
普通の女性の胸と比べても遜色ないですよ。」 

「…」 

「急ピッチで行いましたので 
多少の無理が生じるかと思いましたが 
脱毛を含めて、全てが順調です。」 

「何が順調だ! 

こんな何もない部屋に3ヶ月も閉じこめられて… 気が狂いそうだ!」 

「一番心配してた声帯の手術も上手くいってるようですね。
ちょっと裏声っぽくなってますが、少しのトレーニングで女声も難なく出せるようになります。」

「くそっ!」

「まあ、そんなに怒らないで下さい。 
今日はあなたに退院許可を出すために来たんですから。」 

「退院許可?」 

「ええ。 術後の経過も完璧ですし、もうここを出られても大丈夫ですよ。」 

「本当か!?」 

「ええ。 ただし、午後からあなたを迎えるために、多村さんのところから使いの人間が来るらしいですがね。」 

「えっ?」 

「それでは、また後ほど…」 

男はそう言うと、また外から鍵をかけて去っていった。 

こんな体にされたとはいえ、やっとこの監獄から出られるというのに、また多村に引き渡されるとは… 

亮輔の絶望感はさらに倍増した。 



昼過ぎ 
また白衣の男が亮輔の部屋に来た。 

「面会の方が来られてます。」 

「面会? もう迎えに来たのか…」 

「いえ、お迎えの方達は三時頃だとご連絡が入っております。 
面会は別の方です。 
今ご案内しますので…」 

そう言うと男はドアを開けて 
廊下に向かって声をかけた。 

亮輔はやや緊張しながらドアに視線を向けた。 
視線の先に少し躊躇しながら入ってくる女性の姿があった。 

「綾香!!」 

そこには亮輔がこんな目に遭う原因となった綾香が立っていた。
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