ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

文字の大きさ
7 / 409

退院


亮輔の整形された顔に相当なショックを受けた綾香だったが、体に関しては顔と比べものにならないくらいの驚きを見せた。 

「亮ちゃん… タマ取られちゃったのはわかるんだけど… アソコ自体が小さくなってない?? 

それに、体のラインもなんだか女の子っぽくなっているというか…」 

「ああ。なんか変な注射打たれてよー、徐々にこんな体になってきたんだよ… 
もう極道はおろか男としても生きられねえ … 
最悪だよ。」 

「ごめんね… 私のせいで…」 

綾香は涙を浮かべて俯いた。 

「いや、仕方ねえよ。オヤジの女に手を出したんだ。 
今は命があるだけでもマシと思うようにしてんだよ。」 

亮輔はそう言うと、綾香の頭を優しく撫でた。 

綾香は気を取り直し、亮輔を着替えさせた後 
メイクを施した。 

「髪はもう少し伸びるまでこのウィッグ使ってね。

うん、よし、亮ちゃん…出来たわよ。 

ホント私が二人いるみたい…」 

亮輔も出来上がった自分の容姿に不思議な感覚を覚えた。 

鏡の向こうに、綾香と似た女がいる。

それが自分なのである。

「んー‥やっぱり俺か‥」

亮輔はため息をついた。

「亮ちゃん…時間が来たから私戻るね。 
約束の時間までに戻らないとパパに殺されちゃうから。」 

綾香は慌ててメイク道具をポーチに入れ、立ち上がった。

「そうか… 気をつけてな。 
俺はこんな風にされちまったが、お前だけはいつか必ず救い出してやるから。 
それまで我慢するんだぞ。」 

亮輔は綾香を精一杯励まして、その場から送り出した。 



そして午後三時、ついに迎えの人間が病室に入ってきた。 

亮輔をここに連れてきたあの時と同じボディーガード二名であった。 

「組長がお呼びだ。すぐに支度をしろ。」 

先に入ってきた方の男が無表情で亮輔に命令口調で言った。 

「支度はとっくに出来てるよ。 
いきなり拉致されてここにぶち込まれたんだから… 
持って出る荷物なんてハナからねえよ。」 

亮輔は皮肉たっぷりに言い返したが、男達は全く表情を変えず亮輔の背中を突いて外に出した。
感想 1

あなたにおすすめの小説

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

世界の終わりにキミと

フロイライン
エッセイ・ノンフィクション
毎日を惰性で生きる桐野渚は、高級クラブの黒服を生業としていた。 そんなある日、驚くほどの美女ヒカルが入店してくる。 しかし、ヒカルは影のある女性で、彼女の見た目と内面のギャップに、いつしか桐野は惹かれていくが…

OLサラリーマン

廣瀬純七
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

性転のへきれき

廣瀬純七
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

兄になった姉

廣瀬純七
大衆娯楽
催眠術で自分の事を男だと思っている姉の話

あべこべな世界

廣瀬純七
ファンタジー
男女の立場が入れ替わったあべこべな世界で想像を越える不思議な日常を体験した健太の話

交換した性別

廣瀬純七
ファンタジー
幼い頃に魔法で性別を交換した男女の話