ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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début

翌日、亮輔は心の準備をする間もなく、いきなりデビューさせられる事となった。

「まあ、有紀はパネルの撮影もしてねーし、ネットにもまだ出してないから、フリーの客を回すからよ。」

「はい。」

「さっきヒロミから教えられたと思うけど、こういう店はとにかく入りにくいから、みんなそれを気にしてるんだ。
絶対やっちゃいけねーのは、客同士が鉢合わせになることだ。
それはマニュアル通り、トイレに行く時とか、必ず確認をする事。」

「はい。」

「あと、ウチの嬢もよくやっちまうんだが、金をもらい忘れない事。
部屋に案内したら、挨拶もそこそこに先ずは金を貰え。
いいな」

「わかりました。」

「まだアナルファックは無理だろうから、希望する客は別の嬢に回すから安心しろ。
有紀は新人らしく、初々しく、そしてイチャイチャ恋人プレイをしたら、それでいい。」

「頑張ります。」

槇村の指示を受けて、亮輔はついに客の前に放り出された。

待機から二時間後、いよいよ初接客の時がやってきた。

指名なしの一時間コースで、一時間コースにはアナルファックは付いていないので、亮輔の初陣にはピッタリだった。

エレベーターが開くと、一人の小太りの男が乗っていた。
年齢は四十くらいで、頭も少し禿げていて、いわゆるブ男であった。

「こんにちは」

亮輔は何を言っていいかわからず、棒読みで挨拶をし、その小太り男を部屋に案内した。

「今日はありがとうございます。」

「うん‥」

「早速お代金よろしいですか。」

「あ、うん。いくら?」

「14,000円です。」

男はセンスのない中学生でも使わないようなウォレットから一万円札二枚を出し、亮輔に手渡した。

亮輔は客を置いて、槇村がいる部屋に行き、お金を渡して釣り銭をもらった。

足早に部屋に戻ると、客に待たせた事を詫びてお釣りの六千円を返した。

亮輔はここで携帯を取り出し、タイマーをセット。
一時間コースが始まった。

「シャワー行きますか。」

ヒロミに教えられたマニュアル通りに、客が服を脱いでる間に、シャワーの温度調節と、うがい薬と紙コップの準備をしに、シャワールームに入った。

全ての段取りを終え、部屋に戻ると、男はようやくパンツを脱ぎ終え、裸になったところだった。

亮輔も着ていたシャツとスカートを脱ぎ、ブラとパンティも躊躇する事なくサッと脱いだ。

大きな胸に、タマのない亮輔の体は、妙にそそるもので、男は既に勃起していた。

「元気だね」

亮輔が営業スマイルで男に言うと、照れくさそうに顔を赤らめた。

シャワールームで、男の背中、おなか、首、ペニス、お尻を丁寧に洗ってあげ、最後にうがい薬を差し出して、口をゆすがせた。

ここまでは滞りなく、完璧にこなした。

後はプレイだけである。

互いに緊張感が漂っていたので、亮輔は世間話をしながら、客の心をほぐし、ベッドに案内した。

先ずは濃厚なディープキスから始める亮輔だったが、さすがにこれはキツイと感じた。

キスの後は客の乳首を舐め、徐々に体をずらしていき、ペニスを咥え込んだ。

フェラは昨日、槇村にみっちり仕込まれたのと、元々男だったがゆえに気持ち良くなるツボは女性以上に熟知していたので簡単であった。

すぐに男は苦悶の表情を浮かべ

「ちょっとまずい、イキそう」

と、言ってフェラをやめさせた。

亮輔も口の中で発射されたらたまらないと感じていたので、胸を撫で下ろした。

ここまで来たら、イカせるのは簡単である。

男のペニスにローションを塗り、手で何回擦ると、あっけなくイッてしまった。

仰向けに寝ていた男の胸の方まで飛び散った精子をティッシュで丁寧に拭き取ってやると、もう賢者タイムに突入しており、残りの時間は添い寝して話をしたり、亮輔のおっぱいを吸ったり、逆にフェラしたりしてきて費やした。

ほどなく時間となり、またシャワーを浴びて、全てのプレイが終了した。

初めてにしてはかなり上手くやれたと、亮輔は心の中で自画自賛し、男も満足そうにしていた。
靴を履き、エレベーターの前まで送り、キスをしてお別れすると、部屋に戻り後片付けをした。
亮輔が控え室に戻ると、ヒロミが心配そうに近寄ってきた。

「有紀ちゃん、大丈夫だった?」

「ええ、なんとか」

亮輔はほっと一息つき、椅子に腰掛けた。

しばらくすると、槇村がやってきた。

「初接客、ご苦労さん。上手くやれたみたいだな。」

「ありがとうございます。」

「今の客の料金が14,000円、嬢が6割、店が4割って比率になってんだよ、ウチは。

だから、オマエの取り分は8,400円。

なんだけどもぉ!
多村さんへの返済にまわすのがそのうち7,000円。
と、いう事で、オマエの取り分は1400円ね。」

「ちょっと、有紀ちゃんの取り分少なすぎなんじゃない!?」

話を聞いていたヒロミが、思わず口を挟んだ。

「アホ!
有紀は借金抱えてんだよ。それを返すのが先だろうが!」

「はい。ワタシも一刻も早く返済したいので、今の比率で十分です。
ありがとうございます。」

亮輔はヒロミと槇村に向かってそう言い、頭を下げた。

「有紀、オマエはまだ新人だから料金は低いが、人気が出てきたら、どんどん上がっていく仕組みなんだよ、ここは。
だから、儲けたいなら人気嬢になりゃあ、比率はそのままでも、単純に取り分は増えるぜ。」

槇村の説明に、亮輔も頷き

「頑張ります。」

と、力強く答えた。
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