ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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吐露

亮輔は最後に風呂に入り、後片付けを済ませてから、ようやく寝室に入ってきた。 

「お母さんはもう寝たか?」 

ベッドに入りテレビを見ていた多村が振り返って亮輔に言った。 

「ええ。疲れてたのか、今見たら、いびきをかいて寝てました。」 

亮輔は笑いながら答えた。 

「さあ、こっちに来なさい。お前と一緒に寝るのも久しぶりだな。」 

多村は掛け布団の裾を持ち、亮輔を招き入れた。 

多村の胸に顔をくっつけるようにして、亮輔はいつも以上に甘えた仕草をした。 

多村は肩まである亮輔の髪を優しく撫でながら、ぎゅっと抱きしめた。 

「亮輔、今日はどうしたんだ?元気無かったじゃないか…」 

多村は亮輔の耳元に口を近づけて質問した。 

「いえ… 別に何でもないんです。」 

亮輔は小さく首を横に振って返事した。 

「なんだ? 気になるじゃないか… 言ってみろよ。」 

「本当に何でもないんです… ただ、ちょっと不安になって…」 

「結婚がか?」 

「いえ… 私は今すごく幸せなんです。でも、なんだか… ちょっとしたことで、その幸せが壊れてしまいそうで…」 

「綾香のことか?」 

多村は亮輔の真意を察知して、ずばり核心を突いてきたため、亮輔の顔色が思わず変わってしまった。 

「なんだ。その事を気にしていたのか。 
心配するな。 俺はお前を愛している。いや、お前だけを愛しているんだ。もう綾香には何の思いもないさ。」 

「本当…?」 

「ああ、本当さ。だからお前と正式に結婚しようとしてるんだ。」 

「ありがとうございます…」 

亮輔は涙を浮かべて、多村を見つめた。 

「ただ、俺のことを二度も裏切った綾香は許さない。それだけはわかっておけ。」 

多村は今までの優しい表情から一転して、いかにもヤクザという風な目つきになって言った。 

「どうか… あまり、手荒なことだけは…」 

亮輔は多村に懇願した。 

「わかっている。別に殺そうなんて事は思ってない。
ただ、死ぬよりも辛い事があるって事は、わからせてやるつもりだよ。
まあ、心配するな。 

それよりも、久しぶりに会ったんだ。今夜はたっぷり楽しませてくれ。」 

多村は亮輔のお尻を撫でながら笑った。
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