ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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沢木組編

夏火

薫の告白は、功太にとってあまりにも衝撃的であった。
そして、どう反応していいかわからず、言葉を発する事が出来なかった。



薫はそれから程なくして、この街から姿を消した。




功太は、虚無感に襲われながらも、薫の兄貴分の山崎と、これまで通り仕事を続けたが、そこから数ヶ月は無風状態で、皆の気も緩み始めてきていた。

しかし‥そんなある日


「赤石!」

山崎が、血相を変えて事務所に駆け込んできた。
事務所で掃除をしていた功太は

「どしたんすか?」

と、振り向いて言った。

「おい、来たらしいぞ!多村組の連中が!」

「立正会の応援部隊として、ですか!?」

「いや、違うな。多分、庄山さんの‥」

「あー、あの麗華って人の絡みか!」

「今、辺りを嗅ぎ回ってる連中がいるって連絡が入った。
お前、二、三人連れてparadissoに行ってくれ。

それと、庄山さんから言われた話を覚えてるな?」

「もちろん覚えています。行ってきます。」

功太は、黒と白のストライプのスーツの上着を慌てて着ると、ガレージに走っていった。

「クソっ!、ワシらのシマで調子乗り腐ってからに!」

功太は怒りに満ちた表情で目的地を目指した。

店に着くと、慌てた表情で店長の黒木が表に出てきた。

「赤石さん!来ましたよ。」

「そうか、何人や?」

「二人です。男と女で、一人は麗華ちゃんと瓜二つです。」

「若頭が言うてた通りやないか。」

「麗華ちゃんの双子の姉とか言うてましたけど、ホンマかどうかわかりません。
でも、例の人間達に間違いありまへんて。」

「よし、店長は暫くここにいろ。
俺たちは、正面と裏口の二手に分かれて突入する。」

功太はそう言うと、仲間一人を連れて、正面から入っていった。
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