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罠
「いえ、面接ではありません。」
亮輔が言うと
「じゃあ、何の用? … えっ!?」
男は亮輔の顔を間近で見て言葉を詰まらせた。
「麗華ちゃん!?」
「いえ、ちがいます。… 私は麗華の双子の姉で、本田 美香と申します。」
この店で、間違いなく綾香が麗華という源氏名で働いていると確信した亮輔は、咄嗟に嘘をついた。
「…」
「あの子がここでお世話になってるって聞いてたんですけど、住んでるところの連絡先を教えないもんですから… 突然お邪魔した次第で…」
さすがに無理があると思いながらもペラペラと嘘を並び立てた。
多喜は後ろで感心しながら、ただ見つめているだけであった。
「なんやあ、そうでしたんか~ !麗華ちゃんのお姉ちゃんでっか!こりゃあスゴい美人の双子や。しばらくしたら、麗華ちゃんも出勤してきまっさかい、ここで待ってたらよろしいわ。」
男は店のソファに亮輔と多喜を座らせて、奥に消えていった。
「専務…やりましたね。いきなりビンゴとは…」
「ええ。
ここでは麗華と名乗ってるみたいだけど。早く綾香に接触して知らせないと… あの人に何をされるかわからないわ。」
「でも、これが社長にバレたら… 俺達はタダじゃ済まないですね…」
「多喜… あなたまで巻き込んでごめんね。」
「いえ。」
それから一時間くらい経過しただろうか… 奥から男が戻ってきた。
「お待たせしてすいませんねえ。」
「いえ、こちらがいきなり来たんですから…
!!」
亮輔はそう言いかけて、固まった。
男の後ろに、一見してヤクザとわかる二人がついてきたからだ。
気が付けば、自分達の後ろにも二人の男が付いている。
「お前ら、一体何者や? ここの経営者が誰かわかって来てんねんやろなあ!」
(やられた…)
亮輔と多喜は一気にピンチに陥った。
亮輔が言うと
「じゃあ、何の用? … えっ!?」
男は亮輔の顔を間近で見て言葉を詰まらせた。
「麗華ちゃん!?」
「いえ、ちがいます。… 私は麗華の双子の姉で、本田 美香と申します。」
この店で、間違いなく綾香が麗華という源氏名で働いていると確信した亮輔は、咄嗟に嘘をついた。
「…」
「あの子がここでお世話になってるって聞いてたんですけど、住んでるところの連絡先を教えないもんですから… 突然お邪魔した次第で…」
さすがに無理があると思いながらもペラペラと嘘を並び立てた。
多喜は後ろで感心しながら、ただ見つめているだけであった。
「なんやあ、そうでしたんか~ !麗華ちゃんのお姉ちゃんでっか!こりゃあスゴい美人の双子や。しばらくしたら、麗華ちゃんも出勤してきまっさかい、ここで待ってたらよろしいわ。」
男は店のソファに亮輔と多喜を座らせて、奥に消えていった。
「専務…やりましたね。いきなりビンゴとは…」
「ええ。
ここでは麗華と名乗ってるみたいだけど。早く綾香に接触して知らせないと… あの人に何をされるかわからないわ。」
「でも、これが社長にバレたら… 俺達はタダじゃ済まないですね…」
「多喜… あなたまで巻き込んでごめんね。」
「いえ。」
それから一時間くらい経過しただろうか… 奥から男が戻ってきた。
「お待たせしてすいませんねえ。」
「いえ、こちらがいきなり来たんですから…
!!」
亮輔はそう言いかけて、固まった。
男の後ろに、一見してヤクザとわかる二人がついてきたからだ。
気が付けば、自分達の後ろにも二人の男が付いている。
「お前ら、一体何者や? ここの経営者が誰かわかって来てんねんやろなあ!」
(やられた…)
亮輔と多喜は一気にピンチに陥った。
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