ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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大阪抗争編

象徴

「赤石、この女、えらい儲けもんやで!」 

亮輔の服を剥ぎ取った中年の男が、歓喜の声を上げた。 

「やめて…」 

亮輔は身動きの取れない体勢のままソファーに転がされ、ただ弱々しく懇願するだけであった。 

赤石と呼ばれた若い方の男は後ろで腕組みをして、その光景をじっと見ているのみであった。 

「赤石、俺はもう、ガマン出来へんわ!さきにやらしてもらうぞ!」 

中年男が亮輔の下着を荒々しく引きちぎり 
上に飛び乗った。 

「ええ乳しとるなあ! たまらんわ。 



…」 

あれほど勢いのあった男の動きが一瞬にして止まった。 

「おい… 

赤石… コイツ…ついとるぞ…」 

中年男の様子が変わったことに、無表情だった赤石も少し首を伸ばして亮輔をのぞき込んだ。 

「コイツ… 男やがな!! 

オカマやないか~!」 

亮輔の股を両手で持って開いたまま、中年男が赤石の方を振り返って大声で言った。 

赤石もそばに来て亮輔の男の証しを確認した。 

「コイツのちんちん、異常に小さいやないか! 
タマもないぞ!」 

中年男は亮輔のペニスを親指と人差し指でつまみ上げ赤石に見せた。 

「…」 

亮輔は言葉では表現出来ぬ屈辱にまみれながら、天井を見つめていた。 

男としてはあまりにも情けない姿であり、女としては付いていてはいけないものが付いている… 

多村が完全な性転換を許さなかったのは 
実はまだ亮輔を許していないからではないのか? 
こういう罰を与えるために放置させたと考えた方が説明がつきやすい… 

亮輔の頭の中にはそのような考えが浮かんでいた。 

「赤石、一気にやる気が失せたわ。車で寝てくるから、後は任せたで。」 

中年男はさっきとは別人のような萎えた顔をして、その小部屋を去っていった。 

赤石は相変わらずの無表情でタバコを取り出し、静かな時間の中で亮輔を見つめていたが 

やがて、ソファーの下に落ちている亮輔の服を拾い上げ、そっと亮輔の体にかぶせた。 

亮輔はそんな赤石の行動を意外に思いながら見つめた。
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