ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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新田薫編

深謀遠慮

長いキスを終え、言葉もなく見つめ合う二人だったが、多喜は、薫の手を取り、そのまま隣の部屋に薫を案内した。

きっちりメイキングされたベッドと、清潔に保たれた部屋。

多喜は薫を押し倒し、もう一度キスをした。

それから、薫の着ていた上着のボタンを外していき、下着姿にした。
白色のブラを着けた薫の肌は、とても白くてきめ細やかで、そして胸には僅かに膨らみを帯びた乳房が存在した。
大きさはBくらいだろうか‥
ブラに隙間があって、少し余裕がある。

多喜は素早い手つきで薫を全裸にし、自分もまた一気に服を脱いだ。

股間には当然の如く、互いにペニスがあるが、薫のはタマも毛もなく、小さめで皮を被っており、男性器と呼ぶにはあまりにも異質なものだった。

さすがに股間を見られるのは恥ずかしいというか、嫌に思った薫だったが、乗り越えなければならない部分だと思い、開き直って全てをさらけ出した。

多喜はギュッと抱きしめて、またキスをした。
舌を絡めて、激しく、濃厚な。

キスの後、多喜は薫の小さめな胸に顔を移動させ、乳首に舌を這わせた。

まだ乳房と呼べるほど成長していない薫の胸だったが、女性ホルモンの投与により、乳首と乳輪は、ほぼ女性並みに成長しており、感度も良かった。

「あっ‥」

吐息と共に、喘ぎ声を出し始める薫。

女性ホルモンと去勢により、直接的な性欲はすっかり減退してしまった薫だったが、カラダ全体の感度はかなり敏感になっていた。

胸をたくさん味わった多喜は、なんとなく薫が体勢を変えたがっている事が分かり、自分が仰向けになり、薫が上になった。
薫は艶っぽい表情で、また多喜に濃厚なキスをしたかと思うと、首筋から乳首にかけて、丁寧に唇と舌を使って舐め回した。
それがかなりのテクニックで、多喜の呼吸が乱れ、体がピクっとした。

そして、メインである多喜の大きく反り返ったペニスに顔をずらしていくと、躊躇する事なく、ぱくっと咥え込んだ。

初フェラであったが、やはりどこが気持ちいいかを心得ており、的確に多喜の感じる部分を突いていった。

多喜は早漏であった。

ものの二、三分で、もう絶頂を迎えた。

「ごめん、イクっ」

慌てて、薫の口から引き離そうとしたが、それを聞いて舌と顔の上下運動をさらに早められてしまった為、薫の口中に思いっきり発射してしまった。

薫は嫌がる素振りを一切見せず、全部飲み干し、お掃除フェラまでしてくれたのだった。

「あー、ごめんなさい」

多喜は出した後、焦って何回も謝ったが、薫はイッテくれた事が満足で、優しげな表情で微笑んだ。

多喜も薫も二十代前半の元気な盛りである。
薫はホルモンの影響で直接的な性欲というものを失っていたが、男性としてイク行為にはずっと嫌悪感があったので、勃起しない、イカないという、今のこの状態の方が良いと思っている。
どちらかといえば精神的な部分で満足出来れば、それでいいと。

多喜の方は、すぐに回復し二回戦に突入できる状況となった。
本来であれば、薫のお尻に挿入、になるのだが、薫自体、バックの方は全く開発しておらず、絶対に入らないのは確実だった。

多喜も、ニューハーフとの行為は、一度亮輔と経験しているが、このときもフェラだけだったので、お尻は未経験で、自信がなかった。

故に、残りの時間はお互いにまたキスをしたり、体を触ったり、イチャイチャ行為をする事で満足できたのだった。



「薫、愛してる‥」

「ワタシも‥愛してる」

腕枕をしながらの多喜の言葉に、薫は顔を赤らめて答え、胸に顔を埋めた。

「真ちゃん‥ワタシ、本当に幸せ‥」

「俺も。こんな素敵な恋人出来るなんて、思ってもみなかった。
大阪に来て良かったなあ。」

「でも、ワタシみたいなニューハーフでいいのかな。」

「それ、言わない約束したじゃん。

俺には全く関係ない事だよ。
別に生まれたときの性別なんてどうでもいいって言ったら語弊があるけど、今の薫は完全に女だし、だから何も問題ないよ。」

「真ちゃん‥好き好きっ!」

薫は多喜の言葉に感激し、また頬にキスをした。
知り合ってから僅かな期間しか経っていなかったが、多喜の誠実さと自分に対して真っ直ぐな愛情を持っている事は、ひしひしと心に伝わっており、全てを信じる事が出来た。

その日以来、薫は多喜の前で、自分を卑下するような言動をしなくなった。

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