ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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鹵獲編

作戦開始

「綾香が隠れてんのは、長居にある沢木組組長所有のマンションだ。

興信所の調べでは、常時沢木組の組員が二名体制で常時見張っていた。」

「いた?」

「そうだ。今年に入ってからは、誰一人付いちゃいねえんだよ。
まあ、考えたら、何処の馬の骨かわからねえ小娘を守るために24時間365日体制で付いてやるなんて、割に合わねーよな。

さらに言うなら、綾香っていう女は家の中でじっとしてられる性分じゃなくて、一日一回は何処かしらへと外出している。」

「なるほど‥」

「こっちも、大阪っていう知らねえ土地で、沢木の奴らと構えたくねえし、確証が持てるまで時間がかかったっていう話だ。」

「で、我々はどうするんですか?」

「綾香は毎週水曜日に午後二時からスポーツクラブに車で通っている。
そこの地下駐車場に先回りしておき、アイツが降りたところを襲う。

このご時世だ。スポーツクラブもメンバーが減り、地下駐車場も滅多に人も通らねえしな。」

「ですが、防犯カメラはどうします?」

「守衛の男を買収してある。心配しなくていい。
レコーダーの調子が悪く、録画出来ていなかったっていうことはよくあることだ。」

多村の説明を聞き、大西、片山も、ある程度のイメージが出来た。

亮輔は正面を向いたまま、多村の話を聞いていたが、内心は落ち着いていた。

昨日、綾香にこの計画の話を打ち明け、綾香も警戒しているので、今日は絶対外出はしないだろう。

万が一、外出する事になっても、再び、警戒体制を敷く沢木組のボディーガードが付くため、簡単に奪取は出来まい。

この二つの理由から、亮輔は安心する事が出来たのだ。


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