ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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代理戦争編

but bad

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新幹線に乗り込んだ亮輔と綾香は、少しだけホッとした気持ちになり、呼吸を整えた。

だが、亮輔は多喜からの電話、メール、LINEがいつ来るかもわからないので、スマホの画面を凝視したままの状態でいた。

新幹線は新神戸を越え、姫路を通過しようとしていたが、多喜からの連絡が入る事はなかった。

焦りを見せる亮輔だったが、次の瞬間Xの見出しがスマホの画面の上部に映し出されたのを見つけ、身を乗り出した。

慌ててXを開くと、個人が貼り付けたニュースが出てきたのである。

「白昼の大阪で暴力団同士が発砲。
一人が死亡、一人が意識不明の重体、もう一人は現場から逃走中。」

亮輔はニュース速報を綾香に見せた。


「亮ちゃん、これって、多喜さんと赤石のことだよね?」 


「うん。ニュース速報を貼ったやつみたいだから、詳しくは書いてないけど…
多喜はきっと大丈夫よ
綾香は自分の身を守る事だけを考えて。」

亮輔は綾香の手を取り自分に言い聞かせるように言った。


50分足らずで新幹線は岡山に着き、亮輔と綾香は早足で在来線改札を抜け、6番線のホームに降り立った。

「亮ちゃん、こっちこっち」

綾香は亮輔を手招きして誘導し、特急しおかぜに乗り込んだ。


列車が出発すると、綾香は周りをきょろきょろと見回しながら

「さすがにここまでは追ってこないわよね?」

と、少し緊張した面持ちで言った。


「そうね、多分…

綾香、向こうに着いたらこの薬を飲んで男に戻るから。」


「うん。
いよいよね、亮ちゃんとの夢にまでみた二人だけの生活が始まると思うと、ワクワクが止まんないわ」


「綾香、悪いけど、男に戻ったら大阪に戻るから」


「えっ」


「多喜や薫さんを助けなきゃならないし…
あの人…いや、多村組長への落とし前はきっちりつけさせてもらうわ。」


「亮ちゃん…」


「大丈夫よ、綾香

それさえ片付けたら、綾香の元に戻るから

今度こそ、二人で静かなところで暮らそうよ」



「うん。

亮ちゃん、くれぐれも無茶な事だけはしないでね。

じゃないと…ワタシ、生きていけなくなるから」 

綾香は隣に座る亮輔の手を握りしめながら言った。
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