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代理戦争編
一網打尽
一見無謀に思えた多村の計画だったが、そこは策略家の多村のこと、一切の抜かりはなかった。
「多村はん、沢木を潰す言うても、どないしはるんでっか?」
ベッドに横たわる多喜を尻目に三宅組の男は多村に質問した。
「ヤクザの原点に立ち返るってだけだ。
来週、沢木組の組長が出所するって聞いてな。
たしか、庄山だったか
先ずはそいつを殺る。
それから幹部構成員も全て消す」
「殺るって
誰がやりますねん?
そんな自ら墓穴を掘るような事に誰が乗ってきますねん?」
「もう手は打ってある。
俺が前から面倒見て良い思いをさせてやってるキムってのがいてな、そいつが中国人、韓国人なんかを揃えて、もう直ぐやってくる。」
「なんや、外人に頼りますんかいな。
そりゃちょっと無理があるんとちゃいまっか。
いくらなんでも信用出来まへんで。」
「アイツらは金さえ与えれば何でもやる。
ここは勝負所だ。俺もそれなりの額を突っ込んでる。」
多村は自信ありげに言った。
(キムか…)
多喜は目を瞑ったまま聞いていたが、キムという名前を聞いてから胸騒ぎが収まらなくなった。
キムこと、金泰一は、多村組にこそ所属していなかったが、多村が昔から可愛がり、小遣いや仕事を与えていた。
キム自身、多村組という大組織に属していないからこそ自由に動けて、現代ヤクザがあまり手を出したがらない犯罪まがいなことに手を出す事が大好きだった。
殺人、強盗、特殊詐欺など、子飼いの外国人を使って好き放題暴れまくっていたのだ。
そのキムを多村が大阪に呼び寄せたという事は、本当に沢木の連中を殺そうとしているという事であろう。
殺しの対象がヤクザの場合、キムは一般人に比べて何倍もの金を要求する。
その法外な金額を多村は用意し、支払ったと見て間違いないだろう。
多喜は多村に反目している亮輔や大西、そして綾香の身の安全を願わずにいられなかった。
「多村はん、沢木を潰す言うても、どないしはるんでっか?」
ベッドに横たわる多喜を尻目に三宅組の男は多村に質問した。
「ヤクザの原点に立ち返るってだけだ。
来週、沢木組の組長が出所するって聞いてな。
たしか、庄山だったか
先ずはそいつを殺る。
それから幹部構成員も全て消す」
「殺るって
誰がやりますねん?
そんな自ら墓穴を掘るような事に誰が乗ってきますねん?」
「もう手は打ってある。
俺が前から面倒見て良い思いをさせてやってるキムってのがいてな、そいつが中国人、韓国人なんかを揃えて、もう直ぐやってくる。」
「なんや、外人に頼りますんかいな。
そりゃちょっと無理があるんとちゃいまっか。
いくらなんでも信用出来まへんで。」
「アイツらは金さえ与えれば何でもやる。
ここは勝負所だ。俺もそれなりの額を突っ込んでる。」
多村は自信ありげに言った。
(キムか…)
多喜は目を瞑ったまま聞いていたが、キムという名前を聞いてから胸騒ぎが収まらなくなった。
キムこと、金泰一は、多村組にこそ所属していなかったが、多村が昔から可愛がり、小遣いや仕事を与えていた。
キム自身、多村組という大組織に属していないからこそ自由に動けて、現代ヤクザがあまり手を出したがらない犯罪まがいなことに手を出す事が大好きだった。
殺人、強盗、特殊詐欺など、子飼いの外国人を使って好き放題暴れまくっていたのだ。
そのキムを多村が大阪に呼び寄せたという事は、本当に沢木の連中を殺そうとしているという事であろう。
殺しの対象がヤクザの場合、キムは一般人に比べて何倍もの金を要求する。
その法外な金額を多村は用意し、支払ったと見て間違いないだろう。
多喜は多村に反目している亮輔や大西、そして綾香の身の安全を願わずにいられなかった。
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