186 / 409
代理戦争編
恩讐
見た事のない天井
気怠い体
ただ、緩やかに時間だけが過ぎていった
数分して、ようやく思い出してきた
そうだ…俺は亮輔に撃たれて…
撃たれた?
撃たれたのか?
多村はハッとして起き上がった。
「お目覚めですか?」
すぐ側には亮輔が座り、自分の方を見つめている…
「亮輔てめえっ!」
多村はそう言いかけて、また驚きの表情を見せた。
今発した声は自分のものではない
何故ならこの声は…
「どうやら成功したようですね。
性転換が。」
亮輔の言葉に、多村は慌てて自分の体に目をやった。
裸で寝かされていたので、状態はすぐに把握出来た。
垂れ気味の乳房がある
股間からはペニスが消失している…
そして、何よりも驚いたのは、体全体が縮んでいる
いつの間にか女にされていたのだ。
「あなたに向けて発射したのは弾丸じゃない。
麻酔みたいなものを噴霧したんですよ。
即効性がある特別なものをね。
あなたはすぐに意識を失った。
意識のないあなたを或る人達に手伝ってもらってここに運び、あなたもよく知っている性転換薬を投与させてもらいました。
あなたは丸一日眠り、ようやく目が覚めた
今、そういう状況です。」
「亮輔っ!
なめんなよっ!」
肉体がオバサン化した多村ではあったが、気性は全く変わっておらず、恐ろしい形相で亮輔につかみかかった。
しかし、亮輔は多村の腕を掴み、突き飛ばした。
「この性転換薬は一切の筋力が低下してしまうという事をご存知の筈だ。」
多村は目を白黒させて、自分が何も出来ない非力な女に成り下がってしまったことをようやく自覚した。
「亮輔、俺を…どうするつもりだ
後でどうなっても知らねえぞ!」
オバサン化して非力になってもなお、意気軒高に喚き散らす多村だったが、亮輔は全く意に介さず、話を続けた。
「ここは、垂水組が所有するマンションの一室です。
誰もあなたを助けには来ませんよ。
あなたがいつも連れているボディーガードもこちらで拘束させてもらいました。
彼らもあなたのやり方に不満があったようで、説得に素直に応じてくれました。
大西の兄貴も多喜も無事に保護しました。
もう、あなたに手駒はない。」
「バカな…」
「そうそう
昨日キム達が全員逮捕されたのを言ってませんでしたね。
沢木の仕掛けた罠にまんまと引っ掛かり、襲撃前に大阪府警によってその場で拘束されました。
今頃、立正会、三宅組にも警察のガサ入れが入ってますから、大勢の人間が引っ張られることでしょう。
垂水も沢木もあなたの挑発に乗らず自制したために、警察も寛大に見てくれています。」
「…」
「残ったのはあなた一人です。
ここから逆転できますか?
その体で」
亮輔は冷徹な視線を多村に向けながら、淡々とした口調で言った。
気怠い体
ただ、緩やかに時間だけが過ぎていった
数分して、ようやく思い出してきた
そうだ…俺は亮輔に撃たれて…
撃たれた?
撃たれたのか?
多村はハッとして起き上がった。
「お目覚めですか?」
すぐ側には亮輔が座り、自分の方を見つめている…
「亮輔てめえっ!」
多村はそう言いかけて、また驚きの表情を見せた。
今発した声は自分のものではない
何故ならこの声は…
「どうやら成功したようですね。
性転換が。」
亮輔の言葉に、多村は慌てて自分の体に目をやった。
裸で寝かされていたので、状態はすぐに把握出来た。
垂れ気味の乳房がある
股間からはペニスが消失している…
そして、何よりも驚いたのは、体全体が縮んでいる
いつの間にか女にされていたのだ。
「あなたに向けて発射したのは弾丸じゃない。
麻酔みたいなものを噴霧したんですよ。
即効性がある特別なものをね。
あなたはすぐに意識を失った。
意識のないあなたを或る人達に手伝ってもらってここに運び、あなたもよく知っている性転換薬を投与させてもらいました。
あなたは丸一日眠り、ようやく目が覚めた
今、そういう状況です。」
「亮輔っ!
なめんなよっ!」
肉体がオバサン化した多村ではあったが、気性は全く変わっておらず、恐ろしい形相で亮輔につかみかかった。
しかし、亮輔は多村の腕を掴み、突き飛ばした。
「この性転換薬は一切の筋力が低下してしまうという事をご存知の筈だ。」
多村は目を白黒させて、自分が何も出来ない非力な女に成り下がってしまったことをようやく自覚した。
「亮輔、俺を…どうするつもりだ
後でどうなっても知らねえぞ!」
オバサン化して非力になってもなお、意気軒高に喚き散らす多村だったが、亮輔は全く意に介さず、話を続けた。
「ここは、垂水組が所有するマンションの一室です。
誰もあなたを助けには来ませんよ。
あなたがいつも連れているボディーガードもこちらで拘束させてもらいました。
彼らもあなたのやり方に不満があったようで、説得に素直に応じてくれました。
大西の兄貴も多喜も無事に保護しました。
もう、あなたに手駒はない。」
「バカな…」
「そうそう
昨日キム達が全員逮捕されたのを言ってませんでしたね。
沢木の仕掛けた罠にまんまと引っ掛かり、襲撃前に大阪府警によってその場で拘束されました。
今頃、立正会、三宅組にも警察のガサ入れが入ってますから、大勢の人間が引っ張られることでしょう。
垂水も沢木もあなたの挑発に乗らず自制したために、警察も寛大に見てくれています。」
「…」
「残ったのはあなた一人です。
ここから逆転できますか?
その体で」
亮輔は冷徹な視線を多村に向けながら、淡々とした口調で言った。
あなたにおすすめの小説
世界の終わりにキミと
フロイライン
エッセイ・ノンフィクション
毎日を惰性で生きる桐野渚は、高級クラブの黒服を生業としていた。
そんなある日、驚くほどの美女ヒカルが入店してくる。
しかし、ヒカルは影のある女性で、彼女の見た目と内面のギャップに、いつしか桐野は惹かれていくが…