ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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新章〜新たなる潮流〜

ノーライフ

「あ、赤石さん!
おはようございます」

バー「something」のマスターは、開店前に現れた赤石功太の姿を見て、頭を下げた。


「すまんなあ、マスター
開店前の忙しいときに来てしもて。」


「いえ、全然大丈夫ですよ。
ところで、どうかされたんですか?」


「いや…

最近、何か変わった事はあらへんか?」


「変わった事…

ですか?」


「そうや。
昔みたいにチンピラみたいなのが店に来て営業妨害するとか」


「いえ、そんな事はないですね。
今のところですが」


「それやったらええんや。
また何かあったら言うてや」

功太はそう言うと店を出ていった。



功太は次に「big」に行き、すでに出勤してきていたママのキャシーに声をかけた。


「よぉ、ママ」


「何やの、珍しいわねこんな時間に。
まだあんたのハニーは出てきてないわよ。」


「いや、そんなんで来たんとちゃうねん。

しかし、ママまた体大きなったんとちゃうか?」


「あんたなあ、そんなしょーもない事言いに来ただけやったら帰ってんか!」


「いやいや、ちゃうねん
真面目に話すわ。

最近、何か変わった事ないか?
ほら、昔あったやろ、チンピラが出入りして問題起こしたっちゅー事件が。」


「そんなん無い無い。
何かあったんか?」


「ああ。
あんまり大きな声では言えんのやけど、ウチと抗争になった多村っちゅーのが出所したらしくてな。
大友組の庇護を受けてまた何か企んでるらしいんや。」


「へえ、そうなんや。
あんたらヤクザは時代が変わってもやる事は変わらんなあ。」


「いや、垂水組もウチも時代と共に変化はしとるんや。
そんなもん、昔やったら大友組みたいなザコは実力行使で潰したったんやけどな。」


「そうやなあ。
昔やったらそうやったろうね。
おたくの沢木さんかて、撃たれて死んだんやからね」


「ああ。」


「あ、そうそう
薫ちゃんの事聞いた?」


「兄貴…いや、薫さんがどうかしたんか?」


「住吉区の方で旦那さんと二人でラーメン屋をオープンさせたのよ。」

「ラーメン屋…
ほな、体の方はすっかり良くなったんか」

「みたいよ。
ワタシもこの前食べに行ったんだけど、幸せそうに頑張ってたで。

ラーメンも美味しかったわよ。」


「そうか…それは良かった…」


「あんたももうええ歳なんやから、早く身を固めや。
あ、アンタもアレやったな。」


「まあ、成り行きでな。
あんまり冷やかさんといてくれ、組でも散々言われてんやから。

それじゃあ、また何かあったら俺に言うてきてくれよ。
頼んだでママ」

功太はそう言うと、席を立ち出ていった。
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